男女6人夏物語
個人的には「あなたに冷やし中華」が一番好きです。ソフトなボサノヴァが意外にいいと思います。あまりにソフトすぎて、フリッパーズギターのある曲を思い出してしまったくらいです。
「男女6人物語」は、3曲の中で一番ケツメらしいと思います。でも、ちょっと長いという意見にも賛成。あと、女性のボーカル、本当に必要だったんでしょうか…。
「夏とビールとロックンロール」は、懐かしいロックンロールが聴けます。60年代のアメリカのプロムで流れていそうな感じです。
イントゥ・ザ・ブルー
往年の名作ドラマ、「男女7人夏物語」の事実上のサントラです。
1Deja Vu(To the Wind)を聞いてすぐに、青春時代を思い返す方も少なくないのではないでしょうか。
世代的に離れた人にとっては、「男女7人夏物語のサントラ」ではなく、「シャカタクの名アルバム」として映ります(実は自分もこちら側です)。ビル=シャープのピアノとジル=セイワードのヴォーカルを聴くうち、知らぬ間に嵌ってしまうことは請け合いです。
夏のドライブ、またはカフェの中で聞くアルバムとしては、かなり完成度が高いと思われます。このような曲を使用していたドラマがあったこと自体、自分には驚きでした。
男女7人夏物語 DVD-BOX
なんと、特典映像には、さんちゃんしーちゃん何でもトークの夏物語 評判編が"急遽"収録されるというではありませんか!
これは、この評判編をみるためだけでも買いですよ!
往年の男女7人ファンの間でも幻となっていた番組です。
まさに永久保存版。
男女7人秋物語 DVD-BOX
「男女7人夏物語」から通して、リアルタイムで観ておりました。
明石家さんま、大竹しのぶ、片岡鶴太郎といった俳優陣を見て、コミカルなお笑いドラマを想像していたところが大違い。非常にシリアスなドラマでしたね。そして今回DVDを購入して、「夏物語」「秋物語」の両作品をじっくり見直すと、トレンディ・ドラマ、恋愛ドラマと言う言葉では語りつくせない、内容の深さを改めて実感いたしました。
これらの作品、ストーリーの根本に一貫して流れているのは、「人間が好きや」というさんまの台詞に代表されるテーマであると感じています。さんまが岩崎宏美と大竹しのぶに対して優柔不断な状態から抜け出せない理由、片岡鶴太郎がお節介ともいえる仲介役ぶりを繰り返す理由、そして「悪女」手塚理美がさんまの岩崎宏美に対する不義理に怒り、泣きながらつかみかかる私の一番好きなシーン、その他記憶に残るシーンはすべてこの「人間が好き」というテーマにもとづいて、展開されていたように感じています。そしてラストシーンはクリスマスの川崎駅。過去の回想シーンが流れて「だからこれでいいんや」と視聴者をちゃんと納得させるラストは鎌田敏夫脚本、生野慈朗演出の本領発揮でした。
なお、BGMとして「夏物語」ではSHAKATAKのアルバム「INTO THE BLUE」、「秋物語」では同じくSHAKATAKのアルバム「GOLDEN WINGS」が使われていました。現在は両方とも廃盤ですが「DEJA VU」や「GOLDEN WINGS」といった盛り上がるシーンでかかっていた曲は、SHAKATAKのベスト盤に入っています。
時が経っても色褪せない、何度でも観たくなる数少ないドラマの一つでありました。