トゥ・ザ・メタル
ジャーマンメタルの最高峰、ガンマレイの記念すべき10作目!メタル愛に満ちた作品で、疾走曲にミドルテンポ曲、バラードとヴァリエーションに富んだ内容。音的には、マジェスティックとランド・オブ・ザ・フリー2を足して2で割ったような感じで、正統派の印象が強くなっている。キメ曲レベルに達している2の『All You Need To Know』を筆頭に、I want outを思わせる3『Time To Live』、哀愁漂うアップテンポな5『Rise』、血管がきれそうな勢いでカイが歌う7『Shine Forever』、正統派なギターソロがかっこいい8『Deadlands』など収録曲のレベルは本当に申し分無し!若手バンドには絶対に表現できない質がここにある!間違いなく傑作なんだけど、何かが足りなくて星4つなんだよね・・・それが何なのかは聴く側によるのだろうけど、私的には、斬新さとメロディの美麗さが足りないのかな?とか思ってます。
ベスト・レスト・レア
ハードで楽しい「ジャーマン・メタル」というジャンルを確立したHELLOWEEN(ハロウィン)。1991年のベスト盤。
シングル「Judas」(1986)、「Future World」(1987)、「Dr. Stein」(1988)、「I Want Out」(1988) を、新しい順に4枚並べたオープニング。更に、カイ・ハンセン自身が歌っていた初期の曲、レアなB面曲、そして演奏力を見せつける13分の大作も追加。CD収録時間をほぼ使い切ったお得盤である。
驚異的なハイトーンを誇る、ドイツきってのメタル・シンガー:マイケル・キスク。彼の全盛期の歌声が聴ける本作。特に、人気No.1曲「I Want Out」でスタートする所が最高。BLACK SABBATHが「サタン」を歌った事から始まったヘヴィ・メタルというジャンルに、「快活で楽しい」という新風を吹き込んだ彼ら。それを象徴するオープニングである。エンディングのロングトーンは正に神業。
「Future World」のB面2曲が未収録であるなど、シングル+B面集としては、足りない面もある。その代わりに守護神伝2作に収録の大作2曲を両方とも網羅しており、バンドの全体像を掴めるという意味では、入門に最適だ。
キスク
マイケル キスクの久々の新作。前作は佳作ではありましたが、何回も聴く程のインパクトは受けませんでした。本作はクオリティ高い楽曲が揃い、引き込まれました。キスクの類稀なる才能が、とても美しい形で発揮されてます。今更ヘヴィ メタルを唄ってもらうなんて到底期待出来ません。しかしこの人の現在の作風は、とても美しく穏やかです。常にEAGLE FLY FREEを期待する方には、つまらないかも知れませんが、そんな方もちょっと切り替えてこの作品を聴いてもらいたいです。この様な楽曲を唄ってもキスクの歌唱力がいかに素晴らしいかが解っていただけると思います。キスクの素晴らしい歌声と温かみある楽曲をこのアルバムで体験することが出来ます。EAGLE FLY FREEじゃなくても、やっぱりマイケル キスクは、すごかった…