Second Language Acquisition (Oxford Introduction to Language Study Series)
大学の英語の講読の授業でテキストとして出版当初からいくつかの大学で利用しています。EllisのUnderstanding Second Language Acquisitionを読みくしたものとのことで、授業ではこのEllisの1985年のものを併用して具体的なデータなどを紹介しています。外国語学部の学生さんには特に読んで欲しい一冊です。
正義論
1)構成
第一部で、かの有名な「無知のベール」を、社会契約論における「原初状態」に適応した結果、論理的に導かれる二つの原則を提示し、それが旧来の「正義を実現するシステム」(具体的に彼が最も重視しているのは功利主義だが)と比較して優れていることを理論的に示している。
第二部で、功利主義をはじめとする他のシステムとの比較を通じて原則の定義を精密化し、さらにそれを具体的な政治の諸問題に当てはめて、その妥当性を探ってゆく。
第三部は、第一部・第二部と関連がないわけではないが、主に"justice"ではなく、"goodness"を扱っており、人間の倫理についての議論、すなわち道徳論である。正直に言ってしまうと、ロールズ本人がどう思っていたかを別にすれば、最も読んでいてつまらない章である。
2)論理構成
ロールズの前提を問題にしなければ、論理構成は無理がない。かつ、平易な文体で書かれており、論理の流れを追うことに困難は感じられない。いわゆる現代思想を扱った他の思想家の著書に比べてこれは大きなアドバンテージである。
3)翻訳
原書と比較したわけではないので正確なことは言えないが、日本語として読みやすく、適切に行間が補われている。訳者たちが原書に長い時間あたって読みこなしてきたことが推察される。
4)正義・道徳の妥当性
実はかなり突っ込みどころ満載と思う。「優生学的な政策もよいだろう」とか、「悪法も法である」「市民的不服従や良心的拒否も条件を絞れば認められる」などの結論の導かれ方は、ロールズの理論を信奉する人々でさえ、賛否両論が発生しそうな気がする。
5)説得力
これが問題だ。ロールズは、まずいわゆる近代民主主義における人権の正当性を当然としており、それは直観的に認められるものであり、説明は必要がないとしている。また、原初状態を想定するのはよいとして、「無知のベール」を掛けることが、これも直観的に正しいことであるとしており、それに反対するひとびとへの反論はまったく考慮されていない。これは本書の大きな特色であると同時に、見方によっては致命的な欠陥である。例えば、「適者生存」を正義と考える人々にとっては、本書の議論は第一ページからまったく無意味なものである。アリストクラティックな政治を理想とし、ノーブレス・オブリージュを倫理観念の核に据える保守派にとっても同様であろう。逆に、ロールズが想定した原初状態を直観的に理解・共感できる人々には(これは幸いなことにかなりのパーセンテージを占めるだろう)本書の議論は無理なく受け入れられるだろう。
要は、本書は論争的な著作ではなく、ロールズじしんが持っている正義(倫理感覚)の体系を、理論的に構成し直した書物というべきで、まったく共感できないという層が一定の割合存在してしまうだろうことはどうしようもないのではないだろうか。
U理論――過去や偏見にとらわれず、本当に必要な「変化」を生み出す技術
非常に観念的・抽象的な概念の解説を試みようとしている本なので、かなりとっつきにくいのではと思いますが、パラフレーズ、例証に富んでいるため、言葉による理解というよりも、理論の枠組みを体で擬似体験できるように工夫のなされた本だと思います。この本は、自らの思考は無意識の内に様々なものによって縛られている、という当たり前のことに対して改めて目を開かせてくれます。それは過去であり、信条であり、他者であったりするのですが、重要なのはそこから先、つまり、無意識の領域へ続く扉をこじ開け、それを内部化するにはどうすれば良いのかということです。そのためにはある種の実践を試みる必要がありますが、本書はその具体的な方法にかなりのページを割いている点に於いて大きな価値を持つと思います。従来の、過去や自らの経験からの「学び」と、もっと深いレベルからの「学び」とを明確に区別し、後者こそが現代においては重要であるとする筆者の理論を学ぶ教科書であり、同時にそれを実践するためのフィールドワークの役割も果たすな本でもあると思います。
イースIV Mask of the Sun -a new theory-
私はイースを始めてから日が浅いのでPC版からのファンの方々のような比較をしたレビューを書くことはできませんがロード時間が長いことを除けばかなり楽しめるゲームだと思いました。私は聖剣伝説シリーズの大ファンです。ある日友達とゲームの話し(特にRPG)をしていたら突然イースの話しになりかなり熱のこもった薦めらかたをしたのが原因でプレイしてみることにしました。イースをプレイしてみた感想は「何故、もっと早くからイースをやっておかなかったんだ」というのが正直な感想です。(イース1〜3はもうクリアー済です。)今回のストーリーも私は最高だと思います。そのストーリーを心行くまで堪能出来たので買って良かった。ただし、ストーリーが最高なだけにロード時間が長いのは減点だと思います。ロード時間さえもう少し短ければストレスを感じることなく楽しめたのに…ということで☆4ということで評価させてもらいました。
Tom Clancy’s Splinter Cell : Chaos Theory (輸入版)
本日届いて早速やってみました。
Amazonで4/4あたりに注文して、画面上では5月に配送予定(キャンセルもあり)なんて書いてあって届くのか心配でしたが、結局4/10に届きました。さすがAmazonです。
完全英語版ですが、日本語WinXPHomeで動作しましたよ。SplinterCell1,2をやったことがあれば操作は殆ど同じです。すぐに楽しめると思います。2時間ぐらいやってみて完成度がさらに高いゲームだと思いました。グラフィックはよりリアルになってます!!。より一層暗闇にとけ込んでいる感じです。
当方のPC環境ですが、i865Chipset上のP4 2.8G、メモリ1G、Radeon9600の128MBの環境です。ビデオカードは今(2005/4)ではちょっと古めですが設定をちょっと落として快適に動いてくれました。ご参考になれば幸いです。