猫目小僧 2 (サンワイドコミックス)
収録作は「大台の一本」「不死身の男」「妖怪肉玉」「手」「ともだち」「みにくい悪魔」。
『猫目小僧』は時代により数種の雑誌に掲載されていたらしく、本冊収録作にも画風や傾向の違いが見て取れる。ところが収録作の初出が記されていないのが残念。いずれも濃厚な楳図ワールド満開で楽しめはするが、かなりの分厚さ(452ページ)なので、一気読みしたら、結構腹にもたれるような気がした。
「妖怪肉玉」の正体にはきっとビックリするでしょう。
猫目小僧 DVDおたのしみボックス (Amazon.co.jp仕様)
悪魔くんや河童の三平などの昭和東映テイストが好きならはまります。このセット。お値段は張りますが楽しさがいかにも昭和昭和していてあの時の子供心を刺激しまくりです。できたらソフトビニールのフィギュアが入ってたら文句なしでした。
猫目小僧 [DVD]
先ずは当作品のDVDのジャケットをよ〜くご覧下さい。
猫目君・・・被り物です(笑)
この猫目小僧の造形に落胆した方は、この映画はご覧にならない方がよいかも知れません。
逆に少しでも「クスッ」とワロてしまった方は、ぜひ本編もご覧下さい。きっと楽しんでいただけると思いますよ!
楳図かずお先生原作の同名漫画から「妖怪肉玉」のエピソードを、『まだらの少女』に続き楳図作品は2度目となる井口昇監督が映像化。
原作は妖怪怪奇漫画で、とっても怖〜い怖〜い話の筈なのだが、この映画は全く怖くありません(きっぱり)。
が! 監督の井口テイストの【ちょっと笑えてキモくてエロチック】な部分と楳図テイストが絶妙に混ざりあって、
独特の世界観を持ったコメディー風の娯楽映画に仕上がってます。
なんでも井口監督は楳図先生の大ファンで、中でもこの猫目小僧に一番思い入れがある・・・のだそうです。
「そんなに思い入れがあるのなら被り物はともかく、あの猫目君の中年体型をどうにかしろよ」とツッコミたくなりますが、
そんなツッコミはこの映画では序の口。
上映の映画館では幾度となく爆笑や小笑いや失笑(?)が起こってました。
低予算を逆手にとった(のか?)手作り感覚溢れる画面には懐かしさを覚え、
それがアナログな猫目小僧の世界にとてもマッチしていてGOOD。
そしてそれが不思議とリアリティーを醸し出していて、猫目君や肉玉が人間と一緒の画面で動いていても違和感ないです。
子供の頃に見た『赤影』『ライオン丸』『猿の軍団』などの特撮TVを思い出しました。
竹中直人さんを初めとする個性的な役者さんたちもみなさんイイ味出しており、その味がより一層この映画を面白く濃い物にしています。
猫目君の造形はアレですが、肉玉やないない(←出るんですよォ!)の造形は、原作ファンとしても納得の出来ですよ。
猫目君のアテレコ役が誰なのかも楽しみにご覧ください。
グワシ!!まことちゃん楳図かずおワールド
なかなか楳図先生のCDが発売されないなか、ついにベストアルバムが発売されました!
幻のアニメ映画(?)「まことちゃん」、TVアニメ(影絵?)「猫目小僧」、さらに伝説の名作「アンデスの少年 ペペロの冒険」の主題歌などを聞くことが出来ます。
意外だったのが、ペペロの冒険の作詞/作曲が楳図先生がやっていたことかな。
どれも昔聞いたことがある人には、懐かしく思われるのではないでしょうか。
また、初めて聞く人は、昔のアニメ主題歌のノリなので、思わず口ずさんでしまうかも・・・
きっと、楳図先生の魅力に引き込まれることでしょう。
楳図ファンで無い人にとっては、星3つって感じかもしれません。でも、耳に残ってしまう曲が多いので、是非聞いてみてください。
特に10曲目「つる姫じゃ~っ!」は、繰り返し聞きたくなってしまいますよ。