日本の私鉄 京王電鉄
京王電鉄について多角的に論じた本である。
いい点は、京王という会社を単なる鉄道会社と捉えず、グループ全体を論じている点である。
連結財務諸表を見れば京王にとって鉄道事業は柱の一つ(無論重要性は高いが)にすぎないが、本書でも指摘されているとおり、鉄道ファンはそのような視点を持っていない場合が多い。京王というグループ全体から鉄道事業を捉えるという視点は類書にないメリットである。
一方、専門用語が何の説明もなく出てきたり(平行ダイヤ、都交、スジ、YG現示など)、出典や根拠が不明確で検証不能であったり(戦前の東急への京王の合併を巡る独自見解など、陸上交通事業調整法により中央本線以南の陸上交通は東急を統合主体として整理統合が行われたという通説を覆すだけの根拠に乏しい)するなど、欠点も多い。本書がそもそも鉄道マニア向けなのか(車両運用に50頁を割く点からみるとマニア向けか)、もっと一般向けなのか、焦点が絞られていないが故の欠点かもしれない。
ひとヒナタ
私もCMで彼女の歌声に魅了された1人です。某電鉄会社のCMです。そのCMの度にたった15秒間ですが釘付けです。映像とのマッチングに、たった15秒間ですが映画を観てるような錯覚に陥るくらい歌にインパクトがありました。何ていう人が歌ってるんだろうと画面下を見ると『熊木杏里』。歌は『時の列車』。ネットで調べるとアルバムが出てるじゃないですか。『ひとヒナタ』。アコースティックの心地良さと、熊木杏里の世界観を表した詞、ハスキーで優しい歌声。吸い込まれるほどに聴いてしまいます。癒されたい方にはホントにお勧めです。
風と凪
デビューから8年、その軌跡を彼女自身が選曲し監修した2枚組みのベストアルバムとなっています。
「風」盤と「凪」盤から成り、その収録曲は単なるシングルベストとなっているのではなく、
(実際にVAP時の「咲かずとて」「今は昔」や、「流星」「七月の友だち」などのいくつかのシングル表題曲も未収録)
あえて全アルバムからのセレクションとなっており、その曲たちに共通することは、なんらかの“タイアップ”があること。
本作は「熊木杏里」というアーティストを、現在のこの場へ導いてきた“縁”をたどる「タイアップ・ベスト」となっている
ように感じられます。
そういった意味では、シングルベストとして作られた作品よりも耳なじみがあり、「熊木杏里」というアーティストが
気になっていて、これから聴いてみたい!という方にはぜひオススメの作品であるといえます。
しかしながら…、いちファンとして正直に苦言を呈すると、まずひとつはベスト盤が“なぜ今なのか”ということ。
せめてデビュー10周年まで待ってほしかった。(おそらくキング移籍5周年が先行したのでは…と憶測してしまった。)
そして、収録曲のうち新曲が1曲であること。これはベストアルバムに望むことではないと思うのですが、
ベスト盤発売を機に収録して欲しかった曲は、いくつかあると私のみならずファンの方は感じたことではないでしょうか…。
しかし、よく考えれば「私をたどる物語」がフルバージョンでアルバム収録されているのは本作が初であること、
また、「戦いの矛盾」「君の名前」があえてアルバムバージョンで収録されていることに彼女の制作の意図を改めて
感じられるようにも思います。
本作での何よりの収穫はブックレットに綴られた「風と凪によせて」という彼女のエッセイに出会えたことです。
そこに本作に対しての彼女の思いを感じ、これからもきっと様々な“縁”から素晴らしい歌を生み出してくれると
願いをこめて…、星4つです(笑)
ひとヒナタ(初回限定盤)(DVD付)
私もCMで彼女の歌声に魅了された1人です。某電鉄会社のCMです。そのCMの度にたった15秒間ですが釘付けです。映像とのマッチングに、たった15秒間ですが映画を観てるような錯覚に陥るくらい歌にインパクトがありました。何ていう人が歌ってるんだろうと画面下を見ると『熊木杏里』。歌は『時の列車』。ネットで調べるとアルバムが出てるじゃないですか。『ひとヒナタ』。アコースティックの心地良さと、熊木杏里の世界観を表した詞、ハスキーで優しい歌声。吸い込まれるほどに聴いてしまいます。癒されたい方にはホントにお勧めです。