CasaBRUTUS特別編集 新装版 柳宗理 (マガジンハウスムック CASA BRUTUS)
柳宗理氏のデザインにすこしでも何か感じたら、この本を読むことをおすすめします。
斬新なはずなのになんか懐かしくて、世界的に評価されているデザインなのに
普通の人たちの毎日にしっくりなじむ温かさもあって。
私個人としては、有名でお金持ちのデザイナーが氏のデザインについて話しているページよりも、
そこに暮らす一般の人たちと氏の作品が溶け合っている日常の風景の写真がすてきだと思いました。
柳宗理という人を知るきっかけの一冊にもなるし、
柳宗理という人に立ち返る一冊にもなりそうです。
Fennica style book―北欧から民芸へ、フェニカが提案する豊かな暮らし Japanese rooms:Living with design & crafts
ジャンルで言うとここ数年、書店の一角を賑わしているインテリア単行本です。
取材先にビームス関係者が多い事もあり、前半ではミッドセンチュリー、北欧、
シャビー、民藝といったここ数年のトレンドをふまえたおしゃれ部屋が沢山登場、
後半では沖縄民藝、柳さん、天童木工の紹介と、フェニカのコンセプトをふまえつつも、
感度の高い人々が好きそうなツボを押さえた濃い一冊となっています。
また、タイトルに象徴されるよう最近の流行アイテム総登場ということもあって、
見た目の参考書となる一方、登場するインテリア等のメーカーや入手先も
ビームスに縛られることなく詳細に書かれているので、購入バイブルとしてもかなり使えると思います。
そして本当の意味で良いモノの紹介も多く、本そのものも丁寧に作られているなあと
しみじみ感じられることもあり、最近購入したインテリア本の中では断トツでお気に入りです。
が反面”センスの良い””ミックススタイル”という言葉に隠されつつ
オシャレさんの宿命か、ちょっと前の流行アイテムがやたらと散見されたり
(特にミッドセンチュリー系のイスが多すぎの部屋が多々笑)
近代的なマンションに今流行とされる民藝品などが
無理矢理並べられた室内を見たとき、ふと違和感や気恥ずかしさを
感じてしまったのは私だけでしょうか?
そう思うに長年読みこめるような本ではないかもしれません。
民藝を正しく理解しようとする人にも向いていないかもしれません。
ですが・・・”今”の私には間違いなくハマった一冊かと(笑)
柳宗理 エッセイ
日本を代表するデザイナーの1人、柳宗理。
氏の物作りに対する姿勢が、読みやすい文章で語られています。
人・国・文化・その時代に対する愛情が感じられ、
明確に好き・嫌いを発言されているのも、読んでいて好感がもてました。
身の回りにある製品を見て「良いものとは?」と、考えさせられます。
デザイナーといわず、物を作るのが好きな人に幅広くお勧めします。
柳宗理 パンチングストレーナー 27cm (312131)
これまで使っていた普通の網のザルが壊れ、その代わりに23センチの取っ手付きのパンチングストレーナーを購入したのですが、膨らみが少ない形状で容量があまり大きくありませんでしたので、大人数分の麺類(そうめん等)を茹でるような用途のため、本製品を購入しました。
網のザルと違って、底の部分にフレームがなく、大鍋から一気に多量の麺類を流し込むようなシーンでは多少座りは不安定ですが、注意して使えば問題ないと思います。
ザルの部分の作りですが、針金を編み込んだ網ではなくパンチング材(ステンレス板に多数の穴を空けたもの)を使用しているため、網のように針金と針金との間に食材が挟まったり、スポンジで洗うときに引っかかってスポンジがボロボロになるようなことも起きません。
デザイン的にとても美しいだけでなく、壊れそうな箇所がありませんので、長く愛用できると思います。