たまゆら 第一巻(初回限定生産)【Blu-ray】
あの「ARIA」のスタッフによる、ゆったりとした世界が
展開するOVA作品。
舞台はARIAの架空世界から、日本の広島へ。その土地の
風景や空気感、また写真という題材を使用しながらも、上手
く作品を仕上げているところはさすがである。
面白い・つまらないというよりも、この世界に入り込んで、
楽しめたか否か、が重要である。無論、ゆったりとした雰囲
気が駄目という方にはお勧め出来ないだろう。
本編は2話構成でありながら、あわせて30分ちょっとなので
意外にあっという間に観終わってしまう。
映像特典として、先行上映会の模様が収録されている。ここで
はメインキャストが登場し、トーク等もそこそこに面白い。
一部カットされてはいるが、40分弱と充実している。
この他に、作品に登場する「水色の切符」のレプリカや、ラジオ
CD、キャラクターオーディオコメンタリーなどがある。
個人的に残念なのがラジオCD及び本編のコメンタリーである。
ラジオCDはほぼ1時間と盛りだくさんの内容だが、ただキャ
ストがテンション高く騒いでいるだけで、ラジオCDとしては
どうか?と思えた。
後半に少しだけ登場する監督の印象もそのテンションのせいで薄い。
本編のコメンタリーは、キャスト視点でなく、キャラクター視点で
ある。しかし、こちらもただ騒いでいるだけで、コメント内容も大
して面白くない。
上記2点はちょっと本編の世界観から脱線している感があるように
思えた。本編が素晴らしいだけに残念。評価が星3つなのもその為
である。
しかし、この辺りは観る方の捕らえ方もあるので、ファンによっては
良き特典となるだろう。
Wim Wenders: Journey to Onomichi: Photographs
何年か前に東京で開催された写真展、Journey to Onomichiでの展示作品が改めて写真集として登場。映画監督ヴィム・ヴェンダースが、小野安二郎へのトリビュートとして「東京物語」の主人公の両親が住んでいた尾道へ、映画とは逆のルート(東京→尾道)を旅したときの写真だという。
ヴィム・ヴェンダースの見たニッポン「尾道」、彼の映画作品のようにとてもシュールで素敵です。
広島学 (新潮文庫)
何にしても、広島に関心を持ってもらえるならいいこと。そこだけは評価する。
確かにかなりいい加減な取材と、詳しい人にチェックしてもらったとも思えないずさんさ、
別のレビュアーの方指摘のとおりほとんど広島市のことなのに、
時折、話が福山とか県内の話にとんでいくのは、もう構造的な欠陥。確信犯ならむしろ悪質。
愛知県のヒトが、名古屋名古屋と言われればちょっとそれどうなのと思うはず。それです。
事実誤認もかなりのものなので、これを書くと最初の校正みたく小姑仕事になるので何件かかいつまむ。
とりあえず広島はソースといえばオのつくところというのは確かに代表格だが、
実際は広島はお好みソースのメーカーがわりと多いというのが正しい。
ここ最近広島商、広陵に大物選手が出てない云々の話は、本当に広島の人間が寂しがってるかどうか聴いてみたら、
筆者の誤りを大抵のヒトが指摘してくれただろう。まあ、誰が大物レベルかよくわからんけど。
県人会の話は、人口比で語るべきでは。あと東京の県人会が大きいだけなんだけどね。
カープに関してはあまりにもずれた認識で、とても反論など書ききれない。
つーか、カープが広島のアイデンティティにかなり突っ込んできてるというとこだけはたまたまあってるが。
あー言い出したら相当あるよ、ほんと。記述全部がおかしいとまでは思わないから、余計に厄介。
とりあえず、広島の街中で県外のヒトと話すときに、相手に合わさず広島弁で話してしまうと、
「日本中のだれもが自分たちと同じ言葉をしゃべっていると思い込んでいるフシすらある」
とまで断じる筆者に、常識的ふるまいを教えていただいたので、そこは今後気を付けようと思った。(大嘘)
ウンナンの気分は上々。Vol.1 尾道二人旅&初期の傑作選 [DVD]
待望のDVD化はすごく嬉しいです。感謝もしています。
けれどどうしてスタジオトークが収録されてないのでしょうか?
音声もよーく耳を澄ませて聞いていると一部ゲストの音声がカットされてるんですよ。これもまた納得いきません。
他の方も仰ってますが、画質もあまり良くないですし…今の技術でなんとかならなかったのでしょうかね。
ソフト化してくれたのはファンとしては感謝しています。
けど細部までもっとこだわって欲しかったです。
と言うことで☆1個減点で採点させて頂きます。