TWO-MIX パーフェクト・ベスト
ご存知、声優の高山みなみと作詞家の永野椎菜による2人組音楽ユニット。
活動休止宣告していましたが、ここに来てベスト盤の発売は嬉しいです。
「新機動戦記ガンダムW」で知り、そのアップテンポでテクノチックなメロディは、ドライブの際にかける曲としてお気に入りのナンバーでした。
初期から現在にかけて、主にシンセサイザーとコンピューターによって作曲を行われていますが、「TRUE NAVIGATION」のころから生楽器も取り入れるようになっていく、その過程がこのアルバムで分かりますね。
コナンの作中曲としてタイアップした、「LIVING DAYLIGHTS」が収録されているのは嬉しい。メディア露出を殆どしなかった彼らの歌として思い出に残る一曲です。
楽曲数も14曲と充実していますが、個人的に残念なのは、期間限定で復活した際に発表した、「LIGHTNING EVOLUTION / I'M YOURS」が収録されていないことです。限定CD自体は今でも入手出来ますが、折角のパーフェクト・ベストなのだから収録して欲しかったですね。贅沢をいえば、デルタ名義で発表していた「時空を超えて」もついでに……。
ともあれ、思い出補正も含めて☆4つです!
仮面ライダー×仮面ライダー OOO(オーズ)&W(ダブル) feat.スカル MOVIE大戦CORE【DVD】
Wは「おやっさん」鳴海壮吉が仮面ライダースカルとなるまでの話、オーズは復活した織田信長が世界を手に入れようとする話です。この二つのパートのあとに、のろわれた仮面ライダーコアとの対決があります。
Wは本編に出てきた要素を上手く使っていて、ますますWの世界が好きになります。オーズはエイジの無欲キャラが復活し主人公として活躍する以外は見所がなく、よく知らない信長とよく知らないヒロインが何かするだけの話で、本編が好きな人へのボーナスはありません。脚本の質もWのほうがよく出来ているので、Wファン向けです。
Wの映画として前作にあたる”運命のガイアメモリ”では「仮面ライダーとは、ヒーローとはどうあるべきか」というテーマにWなりの答えを提示してくれました。今作のWサイドでは「ライダーは何故戦わなければいけないの?」という疑問が投げかけられます。W編とコア編でその回答が得られる仕組みになっています。上手い作りだと思いました。
Wの本編で使われていたコルクボードの元ネタや、あの名台詞の誕生秘話、あのキャラクターの意外な関係、鳴海壮吉の悲しい宿命、フィリップと翔太郎の出会いの必然性などがぎっしりつめこまれてます。また、ストーリーの基本はかつての友との対決で、チャンドラー的な王道ハードボイルドのツボをキッチリ押さえています。W本編のハードボイルドになりきれないハーフボイルドの良さとはまた別の魅力を提示してくれます。壮吉の生き様にしびれます。
オーズ側では織田信長が復活して、無欲なエイジと知り合いながらも敵対してしまうという話で、W側の話と同じような感動が得られるはずなのですが、そうもいきませんでした。信長自信の葛藤や、信長とエイジの関係の描写が雑だからだと思います。現代に生まれてしまったことの苦しみ、夢をなしとげたいという思いなどを丁寧に描いてくれれば、信長に共感でき、映画を見ていて楽しめたと思うのですが、そういうのがなしに、いきなり信長が大望を抱いてしまい、しかも信長中心で話が展開していくの、「知らないおっさんが何かやっとる」という感じしかしませんでした。エイジの視点で見ようにも、エイジと信長の関係の描写が少なすぎます。もうちょっと仲良く笑いあったりする描写があれば、エイジのかかえる悲しみに共感して、エイジを応援する気になったと思うんですけど・・・。
それから、信長にとってのヒロインみたいなキャラが出てくるのですが、正直本編に関係ない女の人だし、魅力的な描写もなかったので、とても退屈でした。もしヒロインが本編で活躍しているヒナちゃんであれば、話に広がりが出て面白かったと思います。昔の恋人に瓜二つのヒナちゃんを見て信長が動揺し、ヒナちゃんを手に入れようとする・・・とすれば、エイジが信長と戦わなければいけない動機もひとつ増えますしね。なんで、どうでもいい信長を主役にし、どうでもいいヒロインを出したのでしょうか?
また、信長とエイジ以外のキャラが完全に空気だったのはいただけません! とくにエイジのパートナーであるアンクさんの出番が少ない。とにかくストーリーは信長中心です。これは仮面ライダー信長ですか? そのわりには信長にも共感できないし・・・。本当に退屈のキワミでした。オーズファンはイライラするだけだと思います。
コア編の脚本は、おそらく三条さんでしょう。キャラのかけあいもコミカルで楽しく、W編で残っていた問題を見事に解決して、幸福な結末に向かいます。ただし、問題点もあります。オーズとWのパワーバランスを考えると、どうもオーズが強すぎるように感じます。また、Wの色合いが強すぎて、オーズが完全におまけになってしまいました。これならオーズ抜きでやったほうがスッキリしたはずです。
そういうわけで、オーズファンにはオススメできないですが、Wファンは絶対に押さえておいて欲しいという評価になりました。
映像的には予算の関係もあってテレビの延長という感じですが、それでも見せ所をたくさん作ってあって楽しく見ることができました。
Wファン ★5、オーズファン ★1。 平均して★3です。
夜回り先生・水谷修のメッセージ~いいもんだよ、生きるって~ [VHS]
水谷先生に救われた子どもたち。
これから救われる子どもたち。
救えなかった子どもたち。
夜に生きる子どもたち、
夜を生きる子どもを持つ親たち、
どうしていいかわからない大人たち、
どうぞこれをみてください。
自分に出来ることが見つかるかもしれません。
ビデオメッセージメモ Donyaダイレクト DN-VM821SG
録音される声のボリューム調整がないので小さい声だと耳を近づけなければならないので映像が見れないといった悲しさがあります。子どもと遊ぶおもちゃとしては中々いいです。
メッセージ・イン・ア・ボトル [DVD]
しっとりと、地に足の着いた大人のラブストーリー。ストーリーだけを何かで読んだときには、きっとありがちなパターンだろうと敬遠してしまっていたのですが、見始めると目が離せなくなりました。とにかく映像がすばらしい。金色に光る大海原を走るヨットや、遠浅の浜辺の情景など、ため息ものでした。ケビン・コスナーが住んでいる海辺の一軒家も、ロビン・ライトの都会の家も、落ち着いたいい雰囲気で、それでいて随所にこだわりが見られ、見ていてうっとり・・・。自分たちの感情を何とかコントロールしようとする、成熟した大人ならではの葛藤が丁寧に描かれていました。30歳以上の年齢層にはたまらない一本だと思います。