或る夜の出来事 [DVD]
70年以上前の白黒映画、ということだけで見る気が失せる人も多いでしょう。
チャップリンもオードリー・ヘップバーンも出てきませんしね。
しかし『ローマの休日』を観てこれを観ないのはあまりにもったいなさすぎる、
と私は思います。この『或る夜の出来事』は『ローマの休日』よりはるかに面白
い、最高のロマンティックコメディなのですから。
ストーリーは単純で、ある富豪の娘(クローデット・コルベール)が父親に結婚
を反対されたことに腹を立て、家出し、バスの旅の中で出会った新聞記者(クラ
ーク・ゲーブル)とお互い反発し合いながらも次第に惹かれあっていく、という
ものです。
まさにロマコメの典型的パターンですが、その王道パターンを作ったのがこの
作品ということですね。
古き良きアメリカを感じる作品で、現代の映画のような殺伐としたシーンも、
露骨なベッドシーンも一切ありません。ロマコメなのに主人公の男女のキスシ
ーンすらないというのは、時代を感じますね。ニューシネマパラダイスという
映画では、キスシーンすらみだらだとカットするシーンがありましたが、そう
いう時代もあったのでしょう。
主演の二人ですが、クラーク・ゲーブルは知ってますよね?言わずと知れたあの
『風と共に去りぬ』のレット・バトラー役の俳優です。ヒロイン役のクローデッ
ト・コルベールはフランス出身の女優で、アメリカ出身の女優にはない子供っぽ
いかわいらしさが魅力です。
この二人の相性が抜群に良く、そして脇役たちも皆楽しくて温かいです。
映画の価値は新しいことでも、色がついていることでもありません。古くても
最高に楽しく、幸せなこの映画を、どうか皆さん観てください!
或る夜の出来事
ドラマティックな幕開けの1から一気に「真夏の一日」へと入り込めるアルバム。嵐あり、涼やかな風あり、どしゃぶりの雨あり、蒸し暑い曲あり、早朝のさわやかさあり、クーラーの効いた室内あり……とバラエティに飛んだ内容です。それでもやはり、「ブレ・バタ」の魅力が満載! ダテに長い間音楽やってませんね♪
或る夜の出来事 [VHS]
合唱、早朝の食事、渡河、ヒッチハイク、深夜の告白、すれ違い、39ドルの小切手、結婚式、走り出す花嫁、お膳立ては完璧に揃っているのに肝心要の部分(例:飲んだくれている彼氏の元に登場する彼女)が省略されているとはどーいう了見なのだ。
「喇叭が鳴り響きジェリコの壁が崩れましたよ、うわわーい」なんて艶笑エンドで喜べるかっつーの。
或る夜の出来事 [DVD]
クラーク・ゲーブルが頗る格好いいです。
内容は有名なので割愛しますが、如何にもアメリカ映画らしい軽快な物語の運びです。
創作過程の特典映像を見てみると、こんなに素晴らしい映画がこんな安っぽい創りをしていたのか、などと驚愕させられますが、それもまたアメリカの好いところ、可愛いところです。
元祖ラブコメと評される本作ですが、現代のカラーのベタなラブコメより、白黒であるせいか、シックで粋な印象を受けました。
古き良き時代の古き良き恋愛といったところでしょうか。
松本伊代 BOX [DVD]
音楽が好きな自分にとってはDVD抱き合わせの2万円はちょっと高すぎました。
CDは音質もよく、シングルはB面にもいい曲があるのでまあ満足なんですけど、
4枚目のCD、ノイズ入りのおしゃべりカセットなんかいらんからアルバム曲をめいいっぱい収録して欲しかったです。
CD3枚組ならもっと需要あったと思いますけどね。
やっつけ仕事って感じがしますが、ブックレットはいい感じでした。