若き芸術家たちへ - ねがいは「普通」 (中公文庫)
芸術といえば音楽と絵画。それくらいしか思い浮かばず、彫刻ってどうやって鑑賞するものなのかまったくわかりませんでした。そこに込められた作者の想いの深さ、物を観察する目の確かさ、そういったことを理解してから眺めてみると、私にとってただの塊だったものが全く違って見えるようになりました。この本をきっかけに、展覧会へも足を運ぶようになりました。
(追記)
佐藤忠良さんが2011年3月30日にお亡くなりになったと知り、寂しい気持ちでいっぱいです。ご冥福を心よりお祈りいたします。
おおきなかぶ―ロシア民話(こどものとも絵本)
子どもの頃大好きでよく読んでいました。
うんとこしょ、どっこいしょ。
まだまだカブはぬけません。
・・・という絵本の中の言葉。
今でも覚えています。
とてもリズミカルで、
楽しく読める1冊だと思います。
科学忍者隊ガッチャマンII COMPLETE DVD-BOX
全105話の大容量な「科学忍者隊ガッチャマン」が完璧な形で終了して、4年後。その完璧な芸術品に続編ストーリーを作らなくてはならなかった製作者スタッフに心から同情してしまう。
このガッチャマン2では「悩むヒーロー」を描いたとの事ではあるが、悩むだけなら最初のシリーズで忍者隊の5人も南部博士もレッドインパルスも充分に悩み傷ついていたので、どうもそのへん、初期コンセプトが弱かったのでないかと思う。
新しい登場人物、パンドラ博士とゲルサドラも魅力が薄い。また、この2人が実は親子だったという設定も、なんだか無理矢理悲劇を創り出しているように感じられて感激できない。ゲルサドラの最期も必要以上に少女趣味でお涙ちょうだい的なので、少々シラけてしまう。
あくまでもカッコよく未来的で、颯爽としたヒーローものであって欲しいのだが、そのあたりの味付けがヘタクソで全体的に面白みに欠ける。
一度死んだジョーを復活させざるを得なかった、という点でもう、この作品の悲劇は始まっていたように考えられて仕方ない。
大好きな科学忍者隊に罪はないので、☆は3つつけた。