ジョゼと虎と魚たち(通常版) [DVD]
とってもせつない余韻の残るいい映画でした。淡々とジョゼと恒夫の別れの
シーンがあって、全然泣くところが無く、このまま終わるのかな〜と思った
矢先、元彼女とよりを戻して歩いている途中で、恒夫(妻夫木くん)が、声をだ
してたまらず泣き崩れるところは、ほんと不意をつかれてしまって、私も声を出
して泣いてしまいました。(自分でびっくりです)その後ろで、どうしてあげた
らいんだろう?と困り顔で立っている上野樹里さんの演技もとっても自然で、
私はこの映画の中の人たちが今もどこかの町で生活してるんじゃないかと思うく
らい、それぞれの演技が良かったです。近所の女の子2人も子供ながらいい味だ
してました(^^)もうジョゼと恒夫はこの先会うことはなく、ジョゼはもう恋もせ
ず人とも深く関わらず、恒夫と過ごした楽しい思い出だけをずっと支えに生きて
いくんだろうと思いました。ジョゼはそんな女の子です。それを知っているから
こそ、恒夫はあそこで彼女の前だと言うのにかっこ悪くも泣き崩れてしまった。
でも、ジョゼと生きていくのは、とっても大変で... 本当にどうしようもなく
せつない映画でした。
ジョゼと虎と魚たち [DVD]
この映画の素晴らしいところは、身障者と健常者の恋物語でありながら、いわゆる"身障者と健常者の恋物語”ではないところだ。これはまっとうな、衒いの無い”ぼくらの映画”だ。
"ぼくら”という言葉がどこまでを指す言葉なのかは(健常者だけを指すのか、身障者も含めて言うのか)観た人に判断してもらいたいと思う。
僕がいいたいのは、ここにはこういう話にありがちな"こころ優しいボランティア精神に溢れる若者”も、
或いは"ヒロインをいたぶる差別主義者”も“それに負けず懸命に頑張る身障者”も出てこないところが素晴らしいということだ。
出てくるのは身障者と垣根無く接することにヒロイックな感傷を味わいながらも、
フツーに心優しくて、フツーにいざという時に意気地を無くす、まぎれも無いぼくらだ。偽善も無いし、偽悪も無い。
だからこの映画は、ほんとうに普遍的な一人の若者と一人の女の子のラブストーリーとして機能しているのだと思う。
妻夫木君、池脇さんが素晴らしい。ラストの妻夫木君が泣き崩れるシーンで、前面のトラックや車の騒音が心情を写しているシーンも秀逸。
人生は、だましだまし (角川文庫)
結婚、家庭、恋、大人とは、人間のプロとは、などについて自在に綴ったエッセイ集。田辺さん流のアフォリズム、人生哲学がたっぷり詰まっています。親しい人たちとお酒をのみながらアフォリズム作りを楽しむ過程なども描かれていて、なんと豊かな大人の時間の過ごし方だろうとため息がでます。
田辺さんのアフォリズム(ことに、生き方指南方面)は実に、「読むは易し、行うは難し」・・・「読むは楽し」の方がふさわしいですね。読んでいるうちは、お仲間の一員に加えていただいたような気安さでうんうん頷きながらの一時を過ごすものの、ふと我に返ると・・・ たとえばタイトルの「人生は、だましだまし」、この境地に至るまでどれほどの距離があることかと呆然としてしまいます。
いい歳の重ね方をしたいものだなあと思います。
The Gospellers
ゴスペラーズの若々しい曲がつまったアルバム。
このアルバムは懐かしさとリズミカルで学生らしい雰囲気があります。
特に『Winter Cheers!』『Something in my soul』などが特に。
『Winter~』はコンパの場景が収録されていて実にリアル。
曲自体が若々しく、馴染みやすいアップテンポなメロディで楽しいです。
このアルバムを一言で言うと「ドライブ中のBGMとして最適」。
『Higher』という曲が特にそう感じます。
都会の夜のようなダークっぽさもあり、リードボーカルの黒沢さんの声の強弱も素晴らしい。
オススメは『U'll Be Mine』。切ない恋の歌です。
最近のゴスペラーズにはない、懐かしい弾けた彼らを聴きたい方は是非。
言い寄る (講談社文庫)
3部作通して一気読みでした。
手にとったのは、装丁がかわいいなっていう不純な動機で。
しぼしぼした紙もとてもいいし、
硬い表紙じゃなくてなじみがいい感じもとても好き。
昔のハンカチなんですってね。かわいい。
恋愛小説ってあまり好きじゃないけど、
もうこのヒロインには感情移入しまくりです。
こんなふうに生きたいです。