錯覚の科学
コーネル大学経済学部教授のダン・ベンジャミンと著者との共同研究。チェスのワールドオープンと、全米アマチュア選手権で、対局前のプレーヤーに「あなたの最新のレーティングは?」「そのレーティングに自分の実力が反映されていると思うか?」を尋ねた。その結果、現在のレーティングが自分の本当の実力と答えたプレーヤーは21%のみで、75%は過小評価と答え、4%は過大評価と答えた。調査に協力したプレーヤーの平均対局歴は20年で、トーナメント大会の出場は平均13年だった。どのプレーヤーも自信過剰である。
プリンストン大学の政治学者ドミニク・ジョンソンは、第一次世界大戦からイラク戦争までの戦争において、戦争に踏み切る時の境目に分析した。その結果、自ら戦争をしかけて敗北した国は、ほとんど例外なく過剰な自信に陥っていたことが判明した。いずれの場合も、戦争を回避して交渉する余地があったのにもかかわらず、戦争を仕掛けたのである。
アメリカのNPO団体イノセンス・プロジェクトの2009年の発表によれば、裁判で陪審員の誤審の原因の75%以上は、証人による自信をもった発言によって引き起こされる。
「知識の呪い」とは、人が他人の知識を考えるときに、自分の視点を変えられないために起こる。つまり、自分自身が持っている知識を、誤って他の人にも当てはめてしまうからである。
1980年に気象学者のジェローム・チャーバとウィリアム・クラインが、1977年から1979年の2年間にアメリカ国内で発信された15万件以上の降雨予想について調査した。その結果、雨の予報はほぼ完璧に当たっていた。しかし、予報のはずれが多かったのは、予報官が「100%雨!」と予想した時で、実際には90%しか当たらなかった。つまり、「絶対確実」という予報が、一番はずれる確率が高かった。
著者の調査
・効果のなさが科学的に証明されても、いまだに40%の人がモーツァルト効果を信じている。
・「催眠術で証人が事件の細部を正確に思い出せる」と信じている人は61%。
・「普通の人は脳の潜在能力を10%しか使っていない」と思う人は72%。
・サブリミナル効果を信じている人は76%。
どんな錯覚も、私達に自分の能力を過大評価させる。また、全ての錯覚に共通しているのは、自分が簡単にできることを、「自分はうまくできる」と混同することである。
エクストラバージンオリーブオイル DAURO 500ml.
まずはフランスパンなどにつけて食べるのがおススメです。
その香りと風味に目からウロコです。
オリーブオイル特有の苦味が全くありません。
はじめての出会いはスペイン料理店でした、料理が出てくる前に
パンとDAUROが運ばれてきて一口食べたら夢中でパクパク・・・
メインが出る頃にはちょっとお腹がいっぱいになってしまうほど。
どうしても家でも食べてみたくなって探し求めてココでめぐりあえました。
クリスマスの贈り物と自宅用に数本注文しましたが、我が家の定番になることは
間違いありません。バターをやめて毎朝DAUROです。もう他のオリーブオイルでは
我慢ができません。
The Ig Nobel Prizes
この本を読めば、けっこう多くの人様が鼻クソをほじっていることがわかるし、バタートーストを落とすとバターの面が床に付く場合が多いことがわかるし、人がどのくらいの率で地獄に行くのかもわかる。日本のテレビ番組で言ったら、「トリビアの泉」のムダ知識と「探偵ナイトスクープ」のチャレンジ精神とを合わせ、それにシニカルさを加えたような感じ。笑いのツボは、やっぱり万国共通だった。
有名どころでは、フランスのシラク大統領やアメリカのクエール元副大統領といった面々にも賞が贈られている。受賞理由はそれぞれ「原爆投下50周年を核実験で記念した」ことと「自分の迷言によって教育の重要性を雄弁に訴えた」こと(いやはやシニカル!)。日本人の受賞者では犬語翻訳機、「バウリンガル」の開発者がいっとき有名になったけれど、それ以外にも「ミニ恐竜とミニ女王の化石」を見つけた方、「ハトにピカソとモネの作品の識別を訓練」させた方、「兼六園の銅像がハトに人気のない理由」を考えた方……まだまだたくさんいたいた。
私のベストは「ジャコウネコの排出物から集めた世界一高価なコーヒー」。グッドアイディアだし、けっこう美味しそうなんじゃと思っていたけれど、鼻をつまんで目ん玉をひんむいて試飲するゲストの方々の写真を見て大爆笑した。しかもなんとそのゲストの方々は、本家ノーベル賞を受賞した先生たちだというからすごい!
ムダと思える研究も、人類の進歩に役立つ……とかそんなことを考える必要まったくナシ。読んでただゲラゲラ笑うための本でした。
チボー家の人々 DVD4枚組(1WeekDVD)
ノーベル賞を受賞した名作大河ロマン小説を映画化したもの。
原作を読んだことがある人にとっては、
あの本の世界が映像化されることに感嘆することでしょう。
もちろん、本でしか表せないものもありますが、
映像でこそ伝えられるというものの力を感じることができた。
世界で一番美しい元素図鑑
本屋でたまたま発見し、衝動的に購入しました。
化学的知識もなく、買うつもりもなかった人間でも思わず購入してしまう
とても興味を惹かれる作りをした本です。
私は化学は大嫌いです。現物を見る事もなく、教科書に載った記号だけで
合体や分解を理解しろだの、とにかく元素記号を覚えろだの。
現実に存在する物を理解しないで文字のみを覚えこまなければいけない
教育現場に措いてのリアリティのなさが、その理由でした。
けれど、写真が綺麗だなぁ、とか、作りがカッコいいな程度で手に取ったこの本!
聞いた事もなかった元素が、こんな商品に使われている、こんな結晶をしている。
ただそれだけが各元素ごとに載っているだけなのですが
それだけで私の中にある化学への拒否反応が、一気に薄れました。
面白い!
説明文も、翻訳もの!という香りがプンプンしていて、たまに周りくどさを感じる事もありますが
低年齢向けの分かりやすさ&ウィットに富んでいて、気軽に読む事が出来ます。
ビジュアルが綺麗なので、ページを捲っているだけでも楽しいですし
化学の導入にはうってつけなのでは!?と感じました。
小学校高学年生や、中学生のプレゼントに、化学への興味の種植えに、実によい本ではないかな?と感じます。
つい一緒になってNewtonの元素周期表ムックも購入しました。
こっちは説明文やコラムが充実してる感じで、プラスの知識が欲しくなったら購入するとよい、という感じでした。