AKIRA 〈DTS sound edition〉 [DVD]
初めてこの映画を見たのは丁度10年前。まだ中学生だった私は友人に、面白いから、と言われてみせられたのですが、映像も去ることながら、ストーリーも難解で「なんぞ?」と思ったまま楽しめずに見終わってしまいました。
まだ子供だったからか革新的な映像にもストーリにもま耐性を持っていなかったため、その後ふと思い出すことはあってもまた見ようとは思えませんでした。
あれから10年、社会人になって、それなりに人生経験も社会経験も積んで、少しだけ複雑にものを考えられるようになってから、久しぶりにこの映画をリベンジする、という意味を込めて見たのですが、圧倒されました。
20年前の作品であるのにも関わらず全く古くさくない、というよりも、今のアニメーションと比較してもまだ新しいと言える映像、複雑に絡み合ったストーリー、スケールの大きな舞台、子供騙しな部分が全くない音楽。
20年経った今でも、近未来的アニメ、と称されてしかるべき作品だと思いました。
私のように、昔見たけれどストーリーが分かりにくくて断念した方は是非もう一度見てください。凄まじい迫力をもつ映像に息をのみますよ。
アキラ サイコボール
ピンボール・AKIRA・Kaze(ゲームメーカー)が好きだったら「買い」なゲーム。
本物のピンボールをやっている様な感覚に陥る程のリアルさと、
ゲームでしか再現不可能な派手な演出との融合が最高にイカス!
対戦モードがまた秀逸で、友達と徹夜してしまう程に盛り上がります。
勝敗に関しては運の部分も大きいので、初プレイでも充分にいい試合ができるので、
突然の来客などの接待プレイや、ちょっとしたパーティーにも最適です(笑)
AKIRA(6) (KCデラックス 339)
この物語は
壮大な未来の物語なのだろうか?
友情の物語なのかもしれない 青春の物語なのかもしれない
それとも、とんでもなく壮大なラブストーリーなんじゃないだろうか
いろいろな意味がこの物語の中に詰め込まれていると思う
じっくりと長い時間をかけてその意味を自分なりに読み解いていくのもいいと思う
話しはかわるが
「金田ぁ」「鉄雄ぉ!」などの台詞が何故かすごくかっこよく聞こえるのは
僕だけではないはずだ
くいもの処明楽 (MARBLE COMICS)
絵も好み!大好きな年下攻め!会話も周りのキャラも皆面白い!
本当に居酒屋『明楽』という店があるならぜひ行ってみたい!!!
そう思うほど、楽しく読んだのだけど、なんだろう…この物足りなさは…。
全編通しで読んでいて、「あれ?このふたりいつのまにつきあうことになったの?」と思ってしまったことが原因かもしれない。
明楽の恋愛に踏み切れない理由も、明楽のことが好きな島原の葛藤も。
本人にとっては重要なことかもしれないけれど、他人の目から見れば些細なこと。
それが、相手の存在や周囲の人間との関わりによって気づかされれば、ストーリーとして生きてくるのに、
結局のところ自己解決で済ませてしまっているので、あの悩みはなんだったのかと。
オシャレな作風で、全体的に上品にまとまっている分、上滑り感が否めず惜しいところです。
巻末でおまけマンガを作れるくらい作りこんである居酒屋のメンバーも、
明楽のことをかなり気にかけてるらしい、先輩であり社長の牧さんでさえ
ふたりの考え方や関係に大きな影響を与えることなく、
作品の雰囲気作りにだけ貢献している、モブキャラ的存在だというのもある意味スゴイです。
この希薄であまり深く関わらない人間関係が、この作品の面白みであるともいえますが、
正直なところ、ふたりの恋の行く末より、くいもの処明楽の面々の、
たわいもない、けれど小気味良い会話をもっと読んでいたいなあと思いました。
「くいもの処 明楽」という別のもっと大きな作品があり、この島原×明楽こそが、その作品のサイドストーリーのような気さえします。
恋愛モノという意味で、ボーイズラブ作品としては、★3ですが、
他のレビュアーさんが共通して書かれている、
絶妙な会話センスなどの、この作品の良い部分に関しては異存なく、
面白いマンガとして、読んで損はしないだろうと思います。
くわえ煙草の似合うスタイリッシュな大人が描ける作家さんとして、以後要注目です。