神様はじめました 5 (花とゆめCOMICS)
竜王・スクナとの一件も決着。
瑞希が新たな神使に迎えられ、素直になれず微妙に気持ちの揺れる巴衛。
そんな中、ミカゲ社でお祭りを開くことになります。
思わぬ人物の登場で、またまた嵐の予感!
今回は、第25話から30話まで。
面白いメンバーがどんどん出てきて、奈々美も頑張ります。
次巻の大盛り上がりにつながる、充実の一巻です☆。
神様はじめました 8 (花とゆめCOMICS)
鈴木先生の作品は、悪魔とドルチェ・カラクリオデットと「ちょっとクセのある」少女漫画が多いと思います。
スパイスが効いているというか、まさに作者の個性・性格がにじみ出る感じで、初めて海外の料理を食べたときのような感覚を毎回味あわせてくれます。言い得て妙ですが、ヒロインに感情移入しにくいところが好きです。
しかし、今作のとりわけこの巻の感想をいうなら、よく言って”王道”悪く言って”ありきたり”この一言につきると思います。
絵もとてもうまくなっていますし、話の不自然さも初期に比べてとても減っているのですが、それゆえにすべてが万事うまく行き過ぎてしまって、「あ、やっぱり」と思わせる展開続きなのがとても残念でした。
例を挙げるとすると、重要なシーンである問いかけに対して、「助けるのに、特に理由なんてないけど」という奈々生の回答は、あまりにも唐突でありふれたフレーズで肩透かしをくらってしましました。
せめて「目の前で死なれたら寝覚めが悪いじゃない!」と怒ってほしかったな、と思ってしまいました。
ザ・花とゆめストーリーを読みたい方にはとてもオススメですが、今までのジュリエッタさんの作品から期待していた方は、肩を落とす部分も多いかと思います。
酷評しているようですが、作者さん自身はキラリと光るものをもっている方だと思って初期から全巻そろえていますし、ツンデレが好きな自分としては巴衛の今後もにも期待しています。
これからは、一般向けするストーリーの中にジュリエッタさんの個性がちりばめられた作品になることを願って読み続けたいと思います。