月刊満島ひかり (SHINCHO MOOK 127)
満島ひかりっていう方、知らんかったですけども、こうした実力派(?)を一般大衆に広く知らせる役割を、新潮社月刊シリーズは担ってきたように思います。本作は、セクシーさを期待する方には少し物足りない、と思うかもしれんですが、満島ひかりさんを一般大衆に紹介するのには、ベストといっていい写真集でないですやろか?満点から、☆一つを引いとるのは、昔やったら750円位の定価やのに、この本は1500円、もうちょっとだけ安くでけんでしょうか。
内容ですが、東京台東区と思われる古い街並、その一角にある古い家をテーマにしており、少しレトロな感じのする衣装もあって、テーマが分かりやすい。満島さんはボーイッシュで、爽やかでセクシーなイメージで統一されとる。若いタレントさんなんかと思いましたらグラビアは5年位前で、現在は映画等ですでに活躍されとる方なんですね。
赤いミニスカートとか、下町のプロの女風のレトロでセクシーな衣装ありますが、太股あたりの均整のよさが最高!これをもっとセクシーにみたい、という方も居られるかと思いますが、タレントさんの方向性からして無理でしょう。5年位前のグラビアやDVDで満足するしかないと思います。今の方が腰まわりの肉付きが少し落ちて、ベストの均整になっているように(本作では水着もなく、スカート姿から推定して)思います。
杏さゆりのように、腰回りが痩せてセクシーさを失ったケースもありますが、満島さんには月刊に続く「高級な」セクシーDVDで、草刈民代や蛯原友里らと競っていただきたいです
HYPER GROOVE CLIPS [DVD]
Folder5のビデオクリップを改めてじっくり見てみたいと思い、購入し
ました。
内容はデビューからのシングル5曲ですが、デビュー当時をあまりよく
知らない私には楽しめる内容でした。
しかしながら、他の方のレビューでもご指摘の通りこの価格はいかにも
高すぎる気がします。
「HYPER GROOVE CLIPS2」を先に購入していたので余計にそう感じるの
かもしれませんが、オフショットの収録もなくコストパフォーマンス
の点では見劣りします。
プライド オリジナル・サウンドトラック
12曲目に小田裕一郎さん作曲の曲「Don't Give Your Love To Strangers」が入ってるので、このサントラを購入しました。なんともせつなく哀愁漂う素晴らしい曲だと思います。ピアノ伴奏だけというのは少し淋しいですけどね。昨年発売された庄野真代さんのアルバムのアレンジのように、この曲も小田裕一郎さん自らがアレンジしたら、もっと感動的な仕上がりになっていたのでは、という感じはしますが、とにかくこの1曲聴く価値はあると思います。
悪人 スタンダード・エディション [DVD]
いい意味でうらぎられました。
予告を見て深津絵里の「あの人は悪人なんですよね。」という台詞と灯台のみえるロケーション
福原美穂の歌でほとんどベタな追い込まれた男女の逃避行だと思って全く見る気がしなかったからです。
李相日という監督がここまで緻密な画面構成や役者の演出ができることに驚きました。フラガールはすごくストレートな作りの良作だとおもいますが
まさかこれほど密度があって的確な見せ方ができる監督とは思いませんでした。
もっと甘い感じの印象を持っていたからです。海沿いの漁港の描写。なんどもでてくる魚を捌くところ。
部屋の物の配置。樹木希林がたたむ洗濯物。食事をしたあとに流しに吐いてしまう妻夫木。深津絵里の妹との会話。
峠道での車のスピード。ちゃんとそこにある。存在しているというリアリティー。
この映画は確かに役者がみんなすごく入り込んだいい演技をしていますが前半を見てるだけでそれが監督が引き出したものだとわかります。
久石嬢の不安感を増幅させるミニマルな音作りもすばらしく(若干鳴りすぎのきらいはありましたが)後押ししてます。
登場人物がみんななにか心に澱のようなものを持っててそれがいささか誇張されて描かれすぎてた気がしましたけど
前半から中盤にかけての負の連鎖とイヤーな感じの演出はすばらしかったです。
この映画で何を受け取るのかは自由だと思うんですけど
たとえ親や身内であっても本人の心の中までは見通せない。
先のみえない峠道の暗闇を照らす車のライトや真っ黒な海に向かって光る灯台のライトのように照らし出すことができるのかどうか。
善悪というくくりだけでなく、生きて行く上で人とつながっていくということは
どういうことかという問いかけにもなってると思いました。
最後に
灯台で妻夫木君がみた夢を描いた稚拙なドローイングがすごく良かった。
心に残りました。