十二国記 - 紅蓮の標 黄塵の路 -
ゲーマーなら評価はもっと低くする、全く同感。特に2回目以降のトライに対して、まったく初回と同様の会話選択肢、スキップできない長々としたエンディングロールはいただけない。いわゆるダメなゲームの象徴ですな。
どうにか変わったことができないかと思いあまったわたしは、楽俊を殺してしまいましたよ。あの気のいいねずみをぐっさりさばいたことの代償が、あれっぽっちのストーリー変更では哀しいです。
星を継ぐもの (創元SF文庫)
(ネタバレはしません)
月面で発見された5万年前の死体。
謎が謎を呼び、ラストには月や人類の起源にまでさかのぼる驚愕の展開のストーリーです。
あらすじに書いてある、木星の衛星ガニメデで地球の物ではない宇宙船が発見されるのですが、これは中盤のことです。
ガニメデの宇宙船の中で発見された巨人の宇宙人はガニメアンと名付けられるのですが、物語を読んでいくと戦争といった暴力的なことがあったらしいと匂わせてくるんですが、続編である二作目のタイトルが「ガニメデの優しい巨人」となっていることが、なぜわざわざ優しいと書いてあるのか、もう魅力的ではないですか。
私はSFといえば夏への扉かマイナス・ゼロぐらいしか読んだことが無く、読みたいけれどもろくに小説を読んだことが無いので躊躇してました。しかし退屈した日々を過ごしてたので、凄いのを読みたいと決意して買いました。親もSFが好きですが本書を絶賛してたので。
買った直後はこんなに字が小さくて漢字や言葉も難しく、ルビもあまりふってないのを見て自信がなくなったんですが、もう我慢して読むかという感じでした。
初めの方はみなさんが壮大だという割には何十ページも議論の描写ばかりで期待してたのと違うぞと思い、まぁ5万年ってのは壮大だけどな・・・と謎を少しずつ解明していくんだなとやっと本筋を理解しました。結果的には壮大なストーリーになってましたが。
ただ、ハードSFということもあり、言葉が固いばかりか(慣れましたが)説明も漢字から意味がわかる的な専門用語も多用され、中盤過ぎのところは何が謎で何を解明しようとしてるのか付いていけなくなった部分もあります。小惑星帯というのも、火星と木星の間に実在するものだとは知らずにそれが前提となってた個所もありました。
ですが、ラストではタイトルの意味も明らかになり、読み終えた感があります。私はジュピターVのシーンが印象に残ってます。「人類は大きな夢を描きます・・・・・・」「人類が今日描いた夢は、明日きっと実現するのです」
ゴーストハント(7) (講談社漫画文庫 い 14-7)
まずは、紆余曲折を経て、12年という長い歳月をかけ漫画を完結させてくれた、
いなだ先生に多大なる感謝を!!
いなだ先生による漫画化でなければ、こんなに「ゴーストハント」という作品を
好きになることはなかったと思います。
私は、KCなかよしのほうも揃えていますが、この文庫版ではいなだ先生による
所々のギャグ突っ込みが新たに加えられていたり(かなり笑えます!)、
最後に描き下ろしのページがあったりと、ファンなら買って損は無いであろう
オマケが付いてるのが特筆すべき点でしょうね。
(巻によってはありませんが^^;)
今回の7巻について、個人的に盛り上がったところは・・・
・表紙(度肝を抜かれました)
・扉絵の麻衣(とても可愛い!)
・描き下ろし漫画「もしもナルちゃんが」(まさかのコラボ!!)
・アニメDVDの特典4コマ漫画(いなだ先生のギャグセンスが光る!)
・文庫版のあとがき(byいなだ先生&小野先生)
あとがきを読み終えたとき、「ああ、これで漫画は終わりなのか」と
ホッとした気持ちと寂しい気持ちで何とも言えない余韻が残りました。
今は、原作小説のリライト版で世間は盛り上がっていますが、
しばしの休息を取ったあとは、ぜひ続編の「悪夢の棲む家」も
漫画化してほしいな、とファンとしては願わずにはいられません。
何はともあれ、やっとこさの完結、おめでとうございます!
素敵な漫画をありがとうございました(^^)
ゲームマシンはデイジーデイジーの歌をうたうか
今や十二国記シリーズや悪霊シリーズで人気の小野不由美氏の
他ではなかなかみられない日常をかいま見れたような気がします。
作者自身の感性や価値観をのぞかせてもらえます。
昔よくやったゲーム名がたくさん出てきて、ちょっと懐かしいかも
内容は前半はとてもおもしろいのですが、多少尻窄みぎみ。。。
巻末の本巻イラストをかかれた水玉蛍之丞氏とのチャット対談も載って面白いです。
小野不由美氏のファンの方に特にお勧めです。
ゴーストハント4 死霊遊戯 (幽BOOKS)
いや、もともと怖い話ですけどさ・・・
巻数を追うごとに、迫力も増してきています。
内容的には、現象の説明や雑談的な部分が細部におよび、
リライトする前のものより理論的な話になってるように感じました。
そこらへんが、少女向けのX文庫との違いなんでしょうね。
大胆に書き換えられている部分もあるけれど、
より、話が厚みを持つ感じに読み取れました。
違いといえば、もう一つ、恋愛色は最初より抑えられています。
ぶっちゃけ、ナルの人間味がかなーり薄くなっている気が。
とは言えそれが悪いというわけでもなく、
「悪夢の棲む家」まで読んでしまったあとではむしろ、
よりナルちゃんらしい、ように思います。
ナルちゃんが、くすりと笑っておでこぴんとか、
今なら、ないもんね。おそらく。
あ、あと、リライトの1冊目から、
綾子がやけにフォローされているのがちょっと嬉しい。
早く彼女が役に立つところが見てみたい。
すっごい好きだから、あの場面。
この調子でいくと、あの話とか・・・あの話とか・・・
ますます怖くなるんだろうなあ。
ただでさえ怖いのになあ。でも楽しみ。
夜、読み始めると、最後まで読まずにはいられません。
ええ、決着つけてくれないと、途中ではやめられません。
蛇足:今回の表紙の仕掛け・・・
アレが嫌いなあたしは、思わず本を放り投げた(笑)