Coolin”N Groovin’ [DVD]
'93年に渋谷のライブハウスで行われた名演の記録。どの人もファンキー野郎度(^^;では引けをとらないのは承知の上ですが、やはり、要はB.パーディ(ds)。
冒頭[1]からノリにノッたバチさばきを披露。B.パーディ自身の思い入れもあろう[5]は言うに及ばす、先ずはこの天性とも言えるグルーヴ・マスターの前にひれ伏すこと必至です。
もう一人、個人的な思い入れが強いのがデビッドT.ウォーカー(g)。年季の入ったソロ、絶妙のリズム感で魅せるバッキング。[3]でのソロに鳥肌を覚えるのは(ファンなら)皆同じではないでしょうか?
こぼれ話ですが、元はgとしてC.デュプリーが参加予定だったらしいです。が急にNGになり、代役としてデビッドTが参加。うーん、もしC.デュプリーが演っていたら、、、それも凄く興味が湧きますね。
そして、ブルーノートの諸作でもソウル・ジャズの伝道師?として鳴らしたL.ドナルドソン。まんまブルースである[4]などを聴けば、奥底にあるのはジャズ・マン魂?ではなくソウル・マン(いや、ブルース・マンか(^^;)のそれである事は一目瞭然かと。無論、大ヒット作からの[6]もしっかりとプレーしてくれています。
いやはや、ソウル系ジャズに心動かされる方、参加メンバのだれか一人にでも興味がある(ファンである)という方はには一聴をお勧めします。
動くデイヴィットT.ウォーカーを見ることができるだけでも、(私にとっては)とんでもない代物なのです(^^;
フー・イズ・ジス・ビッチ・エニウェイ
大好きな作品です。いろんなタイプの曲をマリーナショウの力強いボーカルと名うてのミュージシャンの流石!ともいうべき演奏で堪能できます。このアルバム、聴いた人はそれぞれ違う曲がお気に入りで、違うシーンを思い浮かべて、というふうだったりしそうです。JAZZYな曲、美しいバラード、フリーソウルなトラック...。光を当てる角度によって輝き方が違う、本当に味わい深い傑作なんだと思います。
ティージン
ラストのブルース!聴いてみ!参考にならないという奴、あなたは未熟だ。エモーショナルという言葉はこういうことを言います。ジャケットはGibsonES-335みたいだけど、この音はTelecasterだよねぇ?他の曲も素晴らしいですよ。2500を越えるセッションに参加した達人が「坊や達、聴きな。これがR&Bギターだぜ。」とニヤリとして出した初ソロ。言われ尽くされていますが超名盤。ギタリスト必須。
フー・イズ・ジス・ビッチ・エニウェイ
アレンジが秀逸です。ストリングスの使い方。シンセサイザー全盛期前のこの時代は当然、本物の弦楽器を使っている。これがあるとないとでは随分違う。もし、同じ譜面をシンセでかぶせたとしてもまったく別物。やはり70年代は良かった。楽曲もベナード・アイグナー作曲の4曲がとりわけ良く、アレンジと相俟って聴かせます。ギターに興味のある方ならご承知の通り、デビット・T・ウォーカーのオブリガードが特に有名1枚だが、もう1人のギタリストDennis Budimerのギタープレイも素晴らしい。「Rose Marie」におけるギターソロ。ギタリスト人名伝によると、もともと西海岸で活躍していたジャズギタリストであったらしい。「Rose Marie」では、さすがにジャズギタリストらしいオルタードスケールを用いたスインギーなソロを聴かせてくれる。デビット・T・ウォーカーについて語られることの多いアルバムだが、Dennis Budimerのプレイも最高なのである。