窮鼠はチーズの夢を見る (フラワーコミックスアルファ)
水城せとなさんがいわゆる「ボーイズラブ」というカテゴリーから離れてしまってからも、
少女誌、女性誌かまわず読みつづけてきました。
作者独自の世界観といったものが、非常に私のツボにはまるものでしたから。
本来、水城さんの作品というのは結構後味の悪い(失礼)ものが多いのですが、そのぶん
マンガにありがちな「ご都合主義」的なものが少なく、ものすごくリアルです。
昨今、巷にあふれる『BL系』といわれる作品の中でも、そういった面でかなり異色でした。
そのため水城さんが「自分の描きたいものは別にBLの枠に入らなくても描ける」と判断されて、
BL界から離れてしまったときにも、一抹の寂しさを覚えつつも納得していました。
しかし今回のこの作品を読んで、改めて納得してしまいました。
「やはり水城せとなの本領が発揮されるのは、同性愛という分野である」と。
それはもはや、「BL系」などという子供だましの分野に留まるものではありません。
無駄なく、リアルでとても痛い愛情を、不安定に、でもとてもまっすぐに見つめて描かれている
作品でした。とてもたった一冊の作品とは思えない内容とまとまり。思わず本を持つ手が震えました。
水城せとなさんの作品を10年以上読みつづけている私にとって、何年か振りに本当に心が
震える作品でした。また、このような作品をぜひ生み出していただきたいと願ってやみません。
窮鼠はチーズの夢を見る ドラマアルバムCD
ドラマCD初めて買いました。原作がとても好きなので期待し過ぎてしまったかも。限られた時間に全て詰め込むのは苦しい感じで、どうも台詞の間が狭いと言うか、全体通して台詞が早口に感じました。ほぼ原作通りなのにぃ〜ドラマCDってどれもこんな感じなのでしょうか?私的には今ヶ瀬の声はイメージ通り、恭一は少し可愛すぎる気もしましたが、そこが狙いかも。ただ夏生の声が低すぎて三十路の独身女のイメージってああなのか?!と思ったり。キャラがキャラでもあれは低すぎじゃ無いかなと、私にはあの声が1番違和感があった。
俎上の鯉は二度跳ねる (フラワーコミックスアルファ)
本当に素晴らしい作品です!私なんか、ハマリにはまり、旧「窮鼠はチーズの夢をみる」は、友達に貸し出す為と自分用に二冊、新装版を更に一冊買い、計三冊本棚にあるし、携帯で続きをみるためだけに、新しい携帯を買い、パケット契約し(勿論連載が終わったら即解約)俎上も予約購入。
二人を追いかけて、やっとここまでたどり着いて、感慨深いものがあります。
本当に、大傑作です!買って、絶対に損はありません!今が瀬は、可愛いやつだし、恋愛って、そうだよね、こんなにグチャグチャなもんだよねーと共感しました。
何回も言いますが、本当に素晴らしい作品です。是非是非オススメします。
脳内ポイズンベリー 1 (クイーンズコミックス)
飲み会で知り合った男の人が偶然同じ駅のホームに!!声をかける?かけない?
たったこれだけなのに主人公いちこの頭の中には色んな思考をもった脳内キャラ達がいてワーワー話し合ってます。
それがなんともコミカルで面白い。主人公の行動だけ見ると、どんだけ天然なんだ!と思いますが頭の中では常に会議が行われてて、たった一言いうのにどれだけの脳内キャラが議論しているか。
二度読みしたくなる面白さです。しっかり読ませ、笑わせてくれる恋愛コメディ漫画なのでオススメです。
俎上の鯉は二度跳ねる 2 ドラマCD
待ちに待っていた完結編。前作2作を聞いてるとより一層よさが引き立ちます。
普段ドラマCDは全然買わないのですが、窮鼠はチーズの夢をみるの原作を読んで、絶対にドラマCDになる!!と確信し、発売を楽しみにしてました。
漫画を読みながら聞きましたが、ちょっとした台詞回しをCDにするにあたりホントにいいタイミングで言ってくれます。
たまきが入院したとき、二人が部屋で会うシーンが一番好きなのですが、漫画では視覚的にコーヒーが効果的に使われてましたがそれも見事CDの中で表現してくれました。
今ヶ瀬が部屋から帰ろうとするところからもすごく盛り上がって聞きごたえありますよ。
中村さんと遊佐さんの名演技としか言えない演技。
たまきもかわいいですし、キャスティングは最後の最後まで裏切られませんでした。
ラストシーンの恭一のかっこいいこと…。流され侍がここまで…!と涙でてきます。
最後のキャストコメントもちょっとおもしろかったです。
私の中ではBL最高作品なので、ここまでステキなトッピング?をしてくれた声優さんたちに感謝です♪