食卓の情景 (新潮文庫)
ふと本をとって、二、三行読んだだけで作者の世界にどっぷり入ってします。この本は、池波ファン、時代小説ファンに関係なく、幅広い本好きにお勧めの一冊である。読んでる途中で、どんどん焼きを食べたくなったり、下町の風情を思ったり、昔の自分の少年時代をふと考えたり、デジタル、IT時代の昨今では考えられない、アナログのゆったりとした極上の雰囲気を味わえる。ただ単に料理、食べ物の食べ歩き小説ではなく、人間社会を楽しみたい人にはうってつけの本である。このような本を名エッセイというのであろう。
YUKI’S BRAND
19年ぶりにこのアルバムを聴きましたが、
今聴いても新鮮でした。
歌謡曲やポップスは、一定の期間を過ぎると
飽きるものですが、斉藤由貴のアルバムは、
クラシック音楽のように丁寧に作られている
ことが分かります。
このアルバムもその一つだと思います。
Dの食卓 2 イメージアルバム Sketches
よいサントラだと思います。
作曲家が飯野賢治だということで、いろいろと偏見をもってしまわれる方もいるかもしれませんが、サントラとしてちゃんとよいアルバムになっています。
飯野さんのファンの方も、そうではない片も是非一度お聞きになってみてください。
雪山が舞台のゲームの世界が、頭の中に広がっていくようですよ。大自然の壮大さと、そこに放り込まれた人間の不安感や恐怖がよく表現されているように感じます。
ちなみにわたしは飯野さんの大ファンでした。彼の発言は興味深く感じるものが多くて、当時は夢中で彼の言動ひとつひとつを追いかけていました。サブカルチャーの鬼才、といった印象でしたね。
Dの食卓 COMPLETE GRAPHICS PlayStation the Best
2時間でクリアしなければゲームオーバーというゲームシステム、センスのあるかっこいいタイトルネーム、インタラクティブムービーという新たなジャンルの開拓。
飯野さんはやっぱり天才だったのだと思います。
でも、個人的には飯野さんのゲームより、飯野さんの言動の方が面白かったです。
あのハチャメチャさかげんは見ていて気持ち良かったです。飯野さんにはたくさんの感動をもらいました。飯野さん、大好きです。
妖怪アパートの幽雅な日常(1) (YA!ENTERTAINMENT)
弟が読む予定だったこの本を何気なく手にとって読んでみると、途中で止める事ができなくなったほど登場人物が魅力的でした。
変態呼ばわりされる詩人、暴○族のような画家、普通じゃない女子高生、格好良い霊能力者、クセのある骨董屋、就職しているお化け(?)…などなど、人ではない沢山の何だかよくわからないモノ達。名前すら出てこない数々の脇役が良い味を出しています。
アパートの住人達との交流で成長していく夕士の姿も読んでいて爽やかですが、それ以上に登場人物に惹かれました。
本当に一気に読んでしまえるこの本の面白さ、巻末の著者紹介で「地獄堂霊界通信」の著者だと知って納得。小学校の頃、怖いのを我慢して読み倒した記憶が蘇りました。「地獄堂~」と比べるとストーリーは全然怖くありません。むしろアットホームな雰囲気で、思わずニヤリとしてしまう場面も多々あります。以外にツッコミどころが多くて最後まで楽しんで読むことができました。
タイトルに「1」という数字がついているということは続きが出るのだろうと思われます。続編への期待も大! オススメです。