二十三年目の別れ道―はじめて明かす夫・逸見政孝の闘病秘話とそれからのこと (扶桑社文庫)
泣きました。別に泣け!とばかりの手記ではないのですが、
だって、逸見さんでしょう。
あの、「近所のおじさん」的な。「●●ちゃんのパパ」的な。
あんなに身近で親しみやすいアナウンサー(タレント?)と
いうのもそうそういません。
そういう位置付けを本人も家族も理解していて、だからこそ、こてこてに立派な闘病生活、潔い死(そういう書き方も出来た
はず)ではない自然体を描いたのだと思います。
できれば、忘れずにいたい人です。
ガン再発す
一般向けの新書版であるが、内容はきわめて専門的である。よくあるような、「パーキンソン病とは…」「ALSとは…」といった、病状の記述と申し訳なさ程度に記された疾病の(現在考えられている)発症機構の説明に終始、といった体裁ではなく、その疾病が発見されるまでの背景、そして実際に罹患した患者の臨床例、そして何より、新書版とは思えない専門用語による解説。特に脳-脊髄系の神経回路や神経核など、神経科学の基礎が頭に入っていないと、小脳系の疾病や片麻痺の記述については理解が難しいと思う。
内容が内容なだけに、すらすら読める本ではない。ちょっとした教科書、もしくは受験の時に使った「豆単」的な重要事項のチェック本、といった感じが強い。手に取りやすい体裁ではあるが、結構勉強になる本だと思う。
家族のがんに直面したら読む本
がんを告知された時、家族ができることをわかりやく説明されており助かりました。
医師の書いた本では、医師の立場が中心ですが、この本は患者の家族の立場で書かれており大変参考になり、又家族を勇気づけてくれます。
まだ、告知されて2ヶ月です、これからこの本を何度も読み返して、家族を支えていきたいと思います。