玄米せんせいの弁当箱 8 (ビッグコミックス)
「玄米せんせいの弁当箱」は【食】を題材にしたマンガだ。
マンガと言って侮るなかれ、題材は綿密に取材された
日本人の食生活について丁寧に語られている。
私はだいたい毎号1話目で泣かされるが
今回もやっぱり泣かされた。
「親子もの」は弱いのである。
驚かされるのは「おかしな給食」という
3話構成の話だ。
◆
玄米先生の教え子[大空千夏]は
教育実習先の小学校の給食が
あまりに偏った内容なのに驚く。
「お菓子の様な」給食に
大空は異を唱えるが管理栄養士には
相手にしてもらえないのだった。
転校してきた子どもに
「普通の給食が食べたい」と言われ
悩む大空千夏に玄米先生は・・・。
本当にこんな給食を出す学校が
日本にあるのだろうか・・・。
本当ならちょっと怖いと思う内容であった。
続く[醤油の声]も力作だ。
『世襲』というテーマについて描かれたこの作品は
世代交代が上手くいくかどうか
決着がつかないまま話が終わる。
この展開がニクイ。
醤油職人だけが聞く
『醤油の声』だけが
答えを知っているのだろうか・・・。
第8巻も心温まって
ちょっと考えさせられる
優れた一冊になっている。
玄米せんせいの弁当箱 7 親子鍋 (ビッグコミックス)
玄米せんせいに出てくる登場人物は
どの人も魅力的で、親近感が湧きます。
主人公玄米先生はじめ生徒たち、大学のスタッフ、
近所の方々など・・・どの人もイイんです!!
ついつい感情移入してしまいます。
そしてどの話もほろっときます。
日頃の生活にクタクタ、何かに癒されたいと思う方、
是非ご一読ください。
「食」という身近なテーマをわかりやすく
かつ楽しみながら読むことができるこの作品をお勧めします。
玄米せんせいで何度も取り上げられている「弁当の日」が
とうとう海外(スペイン)にも広がったという話があります。
この作品の影響力、すごいです!!