放課後子づくりクラブ (美少女文庫えすかれ)
天才科学者の娘で自らも科学者であるぺたんこ少女天音、往年の勢いこそないものの財閥の令嬢である梨華、そして一般家庭の生まれながら水泳の才能著しい博美の3人の美少女が吾妻翔平をめぐって教室で繰り広げる「あづバト」
その原因は……翔平の遺伝子。彼の遺伝子で子供を授かると、母体の倍の能力を得た子供が生まれるとされ、その中でも相性がよく倍以上の成果も期待できる3人がこの3人なのだ……
発情(3人F&射乳&博美初V&梨華初V&天音初V)→教室(梨華&博美F+天音キス〜天音V〜梨華&博美合V)→屋上(博美F&3人F&梨華π&(天音V⇔梨華V+博美自慰))→妊娠5ヶ月・プール(天音&梨華F〜天音V&博美V&梨華V)→妊娠8ヶ月・体育用具室(1対3)→臨月(天音V)
「高校生なのに子づくり&射乳」というシチュエーションを達成すべく遺伝子設定だけでなく3人の誰が一番ふさわしいか選ぶマシーンが壊れた副作用まで発生させる徹底ぶり。妊娠してからも5ヶ月、8ヶ月、臨月と妊婦属性満載の行為描写連発でお腹の子が心配になってしまうほど。
妊娠しても高校生活はそのまま送っていくため、専用の制服やスクール水着まで登場。ここ数年で増えてきた孕ませ系ですが高校生のヒロインを産休させるより妊婦のまま学校生活を送らせることも増えてきたなぁという印象。
挿絵については行為描写や体つきには定評があるものの、ナイ乳が特徴でもある天音が思ったほど貧乳に描かれてなかったのが残念。妊婦になれば多少増えるとはいえそういう部分はきちんと分けてほしいなぁと思った次第。
School Heart’s―月と花火と約束と (一迅社文庫)
『School Heart’s―月と花火と約束と』です。ドラマCD(18禁)のノベライズだそうです。ただし、この小説は18禁ではありません。ちょっとえっちぃっぽいシーンはありますけど。
短編四本の連作で、それぞれ、伏見つかさ、みかづき紅月、内田竜宮丞、魁が執筆、イラストは樋上たける、みけおう、有子瑶一、的良みらんです。
夏休みの登校日と年に一度の満月祭りを舞台とした、五人のヒロインを描いたラブコメです。五人の他にも妹とか生徒会長とかいますけど。
連作短編といっても、登校日と祭りの日のできごとを、それぞれ別視点で描いているものです。各作品がリンクしている場面もあります。
いずれの作品も、普通にラブコメです。お約束満載です。超常現象などは登場しない現代学園ものです。夏休みですが。
そういうわけで、四人の作者により五人のヒロインを描いた連作、という以外には斬新さみたいな部分が見あたらなかったのが物足りなくもありますし、逆にいえば普通なので安心して読めます。
推敲不足、校正不足による誤字脱字がいくつも見られたこと、設定や状況にツッコミどころが多いことが惜しいです。また、作品リンクが合っていない部分もいくつかあったような。作品の都合上どうしても違うようにした、というのではなく、問題なく合わせることができるはずなのに合わせていない、という感じです。
18禁ではないとはいえ、イラストのH度が低いのも不満。巨乳描写が得意な作家や絵師に貧乳キャラが割り当てられていたり。えっちな部分に厳しい割にはえっち作家や絵師を多用している一迅社文庫というレーベルの抱える課題がそのまんまという感じです。
評価は☆2と☆3の間。原作を知らなくても充分楽しめる作品ではあります。