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GUNSLINGER GIRL 12 (電撃コミックス)
「クローチェ事件――憎悪と悲しみの原点をつづる」、帯にはこう書かれている。
前巻では、優男ジェゼすらヘンリエッタに対する気遣いのかけらも見せなかった。
ジャンを、ジョゼを、あそこまで駆り立てるものは何か、
頭では理解していたのだが、本巻では心情的にも納得させられてしまった。
本巻の3分の2を費やして描かれるのは、前巻に続くジャン・ジョゼの過去。
大部分が妹のエンリカ視点から描かれる本編は、彼女がジャンの婚約者への接し方に悩んだり、
ペットの死に悲しんだり、身に迫る恐怖を感じたりして感情移入するに十分であった。
愛すべき妹。それだけにクローチェ事件前後の描写は衝撃的であり、思わず目頭が熱くなった。
一方、残りの3分の1では、ヘンリエッタの症状が悪化する。
前巻冒頭でも見られた光景は、薬物中毒による記憶のフラッシュバック。
記憶を失っていく彼女に対してジョゼが抱く葛藤。
それぞれの想いが描かれ、本巻は「社会福祉公社との最後の戦い」を予告して終わる。
「大きな銃と小さな幸せ」を与えられた少女達と、与えることを決めた大人達。
ピノッキオ達との戦い然り、兄弟の過去然り、この物語の、単純に割り切れない深さを改めて思い知った。
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ガンスリンガー・ガール デスクトップアクセサリー 通常版
窓(windows)用のデスクトップアクセサリー。
リンゴ(apple)用のものは、なかなか無い。これもそんな一枚。
しかしwallpaper、soundfileは、リンゴでも利用可。壁紙くらいしか利用しない人は、両刀使いはもちろん、リンゴ派も買い。
壁紙48枚は、なかなかきれいなイラスト集といったところ。
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GUNSLINGER GIRL DVD-BOX
往々にして漫画のアニメ化というのは原作ファンに不満の残るものになりがちです。
が、この作品は相田裕氏の特徴的なキャラクターデザインや緻密な銃器の書き込みなどがしっかり再現されていますし、何よりその『間』が素晴しい。
ちょっとした沈黙、躊躇、息を飲む、などの『間』。これはなかなか演出できるものではありません。
望まずに義体を与えられ、それまでの記憶を失うかわりに銃を持たされた少女たちの日常。社会福祉公社でのなんでもない一日。人を殺す訓練。人を殺す仕事。担当官との間にある微妙な感情。
生身じゃなくても、人殺しを仕事にさせられていても。それでも彼女たちはただの少女でしかない。
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GUNSLINGER GIRL Blu-ray BOX
私はこのアニメのことは原作を含め何も知りません。
ただ、単体売りのレビューをみて、この1期作品は素晴らしいということ、2期は期待外れだったという皆さんのレビューだけを信じて購入予約してみました。
従って、当然この1期分しか予約していません。
1話分の単価が高いので星4つですが、非常に期待しています。
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ガンスリンガー・ガール デスクトップアクセサリー 限定版
壁紙は、まぁ良し。スクリーンセーバーも、良いことにしておきます。
デスクトップ・マスコットは、かなり物足りないかな。オマケだと
思っておきましょう。ボイスは、もう少しヴァリエーションが
欲しかった。少な過ぎ。
「資料編」的な部分は、「デスクトップ・アクセサリー」ではないが、
この作品の「世界」への導入としては、価値有りと見ます。
基礎知識の欠如している私には、役立ちました。
フィギュアについては、判断はそれぞれでしょう。ヘンリエッタの
イメージは、アニメとコミックスでも雰囲気が違うように思うし、
それを立体に現すとなれば、尚更変わっても仕方が無いと言うか…。
「全体の出来」は、それほど悪くないと思いますが、コストパフォーマンス
という視点からは、些か高いですね。