連合艦隊司令長官 山本五十六 [DVD]
※買い置いたまま観れなかったのですがパソコンでチョイとみましたら画像が鮮明で
何も知らない婦人には山本閣下に何故殿方が熱を上げるのかが解りました。
軍人の忠義は嫌いではありませんが陸軍のしがらみの多い映画よりは素直に観れました。
紫電改?が出ても製作者の自由であり特撮のスケールが今とは比較できない当時にありまして
大変よくできた作品です。
二〇三高地→沖縄戦→2・26事件→山本五十六と趣くままに昔の男とは??を探究して
おりますが軟な現代の仕事に疲れたと・・理屈ばかりの男性諸氏に今一度『大和魂』を持って
人生は与えられたものでなく切り開いてなんぼ・・・と言いたい限りです。
別件ですが>世紀の遺書<を読んでみました。明日、刑死の軍人各位に比べれば皆さま今が
天国ですぞ。
※当時40歳〜50代のこのDVDの出演者のほとんどの方は故人になられている気がします。
(合掌)
※内緒ですが、買わないでレンタルする手もありますよ〜。
連合艦隊司令長官 山本五十六の大罪―亡国の帝国海軍と太平洋戦争の真像
面白い読み物でした。
特攻隊に関しては私も著者と全く同じ感想を持っていましたが、なぜかこの観点から当時の軍部を糾弾した作品はあまりありませんし、あっても特定の政治の臭いがぷんぷんするものばかりです。
正直なところ、まさか右寄りの方がここまで旧海軍を正しく分析して、軍部の無責任と保身のために幾多の若者を無駄に犠牲にしたことを暴き出してくれたことに感動を覚えました。
私は必ずしも著者と政治姿勢は一致しませんが、太平洋戦争が全く無用の戦争だった(情緒的ではなく何らの国益にかなわないから)、軍部の作戦が愚劣を通り越して犯罪的だったという点には大賛成します。
その他、瀬島龍三、服部卓四郎などの日本を滅ぼした真の戦争犯罪人がソ連のスパイだったということは大いにあり得るのではないかと思います。信じられないことですが、当時の陸軍はかなりソ連のスパイ網の手に落ちていたことは他の文献でも明らかですし、終戦間際のどう考えても不可解な瀬島の動きはそれを十二分に証明するものです。この瀬島は戦後、自分が犯した罪のことなど一切触れず、自らが責を負うべきなのに、何の責任も取らず無責任にも特攻隊員を神様に祭り上げて自己の保身を図りました。卑劣漢といって間違いはありません。
その他、善玉海軍説という虚構をこてんぱんに粉砕するなど、痛快な読み物になっています。ただ…、すべてがソ連のスパイだったかどうか…それは読者がよく考えた方がいいでしょう。
ついでに述べておきますと、誇大宣伝で終戦の功労者に躍り出た米内、井上は実は特攻の推進者でした。米内は当時の海軍大臣で、当然、○大兵器の開隊を知っていますし、あまり知られてはいませんが井上は特攻兵器を統括する、マル特委員長でした。これについては「激闘駆逐艦隊」倉橋友二郎朝日ソノラマ刊1987年に明記されており、信憑性は高いと思います。善玉海軍説をでっち上げた阿川某の「井上成美」にはこのくだりがそっくり引用されていますが、なぜかこの「まるとく」委員の位置に職務柄ついていた次官としては」という重要な一節が抜いてあるのです。