リマスター版 トップをねらえ! 《1年間期間限定商品》 [DVD]
洋画ソフトでも多く見られる戦略だが、リマスターで画質をアップさせ、バラで発売済みだった商品を特典ディスク付きでボックス化したもの。2枚組用のトールサイズパッケージ2つが入る外箱は、キャラ原案担当だった美樹本晴彦の描き下ろし。
3枚の本編ディスクには、単品発売商品にも収録されている映像特典類が全てフォローされている(しかもバラで3枚買うよりも4枚組ボックスの方が価格的にお得)。初DVD化の際に単品でコツコツ買い揃えた『トップ』ファンには、なんとも罪なアイテムだ。
4枚目の特典ディスクには、画面上下の黒いマスキングをはずしてスタンダード画面にした最終回(第6話)をまるごと収録しているほか、第5話のアフレコ用の簡易テレシネ版を、これまた本編と同じ尺の全長版で入れている。この簡易テレシネ版とは、鉛筆で描かれた原画や動画をそのまま撮影した未完成の本編のこと。声を入れるきっかけさえわかればいいという趣旨で、完全に仕上がっていないものなのだが、では完成済みの本編とは色が付いているか否かの違いだけだろうと思われるかと言えばそうでもない。主人公のノリコがバスタブから立ち上がる全裸のカットでは、実際の完成済み映像では見られない股間部分までしっかり描かれているのだ。
他の映像特典類では、いまや過去の遺物となったビデオマガジンに入っていた製作現場レポートや『トップ』の予告編など。
まだ単品に手を出していなかったファンなら買って損なしの逸品。
恋するオスが進化する (メディアファクトリー新書)
性的対立の本。性的対立とはオスとメスの進化上の利害にズレがあるためにおきる競争関係のこと。昔はプロの生物学者の間でも、種の繁栄のために繁殖はオスとメスの仲良しこよしな共同作業だと考えられていた。けれども60年代にこの考えのマズさが指摘されて、オスとメスの間にも激しい競争があり、それは協調と同じくらい重要だと考えられるようになった。最初は理論的な分析だったが、80年代には実験・野外観察を通して理論のただしさがわかり、最近では分子・神経レベルでの解明も進みつつある。
性的対立は広い意味では性選択の一部なので、最初に有性生殖の起源と性選択、ついでに自然選択も簡単に説明される。そこからは動物のさまざまな求愛行動、縄張り戦略、トレードオフ、精子競争などが紹介される。
性的対立について日本で初めての本…と言っているが長谷川真理子の『雄と雌の数をめぐる不思議』のようにわりといろいろ出ている。長谷川本は理論色がより強くしかも幅広い現象を扱っているのに対して、本書は理論の細部よりも実際の動物行動に焦点が当てられているのが特徴。乱婚性シカネズミには精子レベルで血縁間の協力があるのに単婚性シカネズミにはそれがない、などおもしろい発見がたくさん取り上げられている。表現が下世話なところがあったり、いちいち人間社会と絡めた与太話に話がずれるのはどうかと思うが、ご愛敬だろうか。
INSTALLER 10 【スノーボードDVD】
オープニングのカウントダウンから、
ONEPERCENTRES "Tell me again"をバックに
シギーの滑りは圧巻で、見ていて非常に気持ち良いです。
ほんでもって、SG・FULL CARVE が、たまらなく欲しくなります。
このチャプター以外はマアマアってところ。
そうそう、BE NATURAL 以来、久しぶりにmac遠藤氏を見ました。
昔とかなり変化していますね〜〜。シッポがありました。
折角の非常に美しい映像なので、次回Blu-rayを望む!
ひとつ
惜しまれながら解散したリングリンクス。彼らの音楽に触れたことのある人は幸せだ。本当に良いものが評価されない、悲しすぎる音楽状況の中で、とにかくひときわ輝いていたバンドの素晴らしい1曲。何も比べられない、比べる必要の無い名曲です。まだ手に入るのであれば、とにかく買って聴いてみて!
東洋宮武が覗いた時代 [DVD]
トーヨー宮武の名前を最初に知ったのは、早川雪洲絡みだった。1910年代後半に雪洲の写真を撮っていた宮武が、雪洲のあまりの人気の高さにびっくりした、ということを語っており、貴重な証言だなあ、と思っていたが、本作も後世に伝えるべき価値あるドキュメントだ。マンザナールはLAに近かった(それでも600kmくらいあったが)ため、収容人数も多かった。そこに秘密裏にカメラを持ち込み撮った写真は、収容所所長にバレたのちも認可されて、まさに生き証人となっている。リトルトーキョーも重要な場所として登場するが、本作ではボイルハイツのエヴァーグリーン墓地も出てくる。今は「ミニ日本風情」を醸し出すリトルトーキョーだが、戦前は遥か東のボイルハイツまで日系人で一杯だった。映像では横浜正金銀行羅府支店なども登場する。ボイルハイツまでは若干行き来がしにくかったのだが、まもなく地下鉄が開通するので、気軽に訪問できるようになる。本作で収容所に関心を持ったら、ぜひリトルトーキョーの日系人博物館を訪ねてほしい。S・オカザキやG・タケイなどゲストも豪華。喜多郎のスコアも含めて、第一級のドキュメンタリーだ。星5つ。