No Chocolate Cake
前作の復活から4年、嬉しい新作が届いた。
今回はセルフプロデュース、ジャケットデザインもタイトルもユーモアたっぷりだし、内容も充実した前向きなポップ・ロックが詰まっていて楽しい。
繊細で透明感のあるRobinの歌声と、舞い上がるような美しい楽曲、シンプルなギターロック、アメリカンポップ・サウンドが素敵なアルバム。
今までと変わらないGin Blossomsの魅力が詰まった復活第二弾と言えるだろう。
が、今までのような前向きな歌の裏にある繊細さや影が少なく、全体的にやや濃淡が薄くなった印象を受ける。
でもそこは、少しずつでも前に進んでくれているという証かもしれない。
疾走感、ポップ感、ストレート感十分、良質なアメリカンポップ・ロック作品だ。
お奨め!
20th Century Masters: Millennium Collection
あの90年代のロック。なんかロック的にも90年代は盛り上がらなかったと言われることがあるが、なぜか90年代のロックは《懐かしさ》や《感動》《青春》といった当時の感情的な部分を温存できるモノであるように思える。そのような90年ロックを代表する代表格にGINは位置付けられると考える。お勧めナンバーは1GINの代表曲、2大ヒットシングル。90年を代表する曲としてオムニバスにはかならず入っています。4これはヒットしました。今でもラジオでよく聞くナンバーです。美しいロックです。5、9爽快なロックです。夏っぽい!どれも現にアメリカのラジオステーションでは聞くことができる。やはり、未だに彼らの音楽は愛させているのであろう。独特なヴォーカル、そして聞くものの中に駆け込むように迫るメロディー。ドライブにはGOODです。ソウルアサライム、スピンドクター、ヴァーブパイプ、トード・ザ・スプロケッツ、ブレス・ユニオン・オブ・ソウルが好きな人は絶対気に入ります★
コングラチュレイションズ・アイム・ソーリー
よりコマーシャルにまとまったセカンドアルバム。
「Til I Hear It From You」を映画「Empire Records」に提供し、「新作はいつなのよ」と当時、待っていた待ち焦がれていた彼らの第2章にして最終章。
1stアルバムのロングヒットの勢いをそのままに、サントラに参加、KISSのトリビュートアルバムに参加とオフらしいオフではなかったのではないか。どんどん大物入りしていく過程が嬉しくもあり、少しさみしくもある。そんな交錯した気持ちが入り混じりつつも、そんな感傷的な気持ちを吹き飛ばす爽快な「Follow You Down」をシングルに引っさげて彼らは帰って来た。サントラ提供曲「Til I Hear It From You」は、Marshall Crenshawも参加し、ほろ苦いバラードでUSのみならず世界的にヒット。合掌。