ムービー~ザ・ベスト~
古今の名曲を1枚にまとめているのですが,いずれも映画中の
印象的な場面で使われている曲が多いのが特徴です.『ローズ』
の哀切さに涙を流したことや,『君に想いを』の哀愁を誘うよ
うな旋律と歌など,もう一度その映画を見たいという気持ちに
なります.収録されている映画のほとんどを,ちょうど多感な
時期に見たためでしょうか,CDを聞くことで同時に映像さえも
甘いあるいは苦い思い出と共に記憶の底から呼び起こしてくれ
ます.ジャケットのデザインも収録曲に合うイメージです.
おすすめの1枚.
シネマ~フォーエバー・ベスト~
このサントラのオムニバス、なかなかいい。なんといっても、ティモシーBのソーマッチインラブが最高だ!この曲のカバーは数多いが、ティモシーのカバーは素晴らしい。実にセンスが良い。ハーモニーが洗練されていて、何度聴いてもソーマッチな感じなのだ。
Hotel California
このアルバムの素晴らしさ、凄さ、価値の高さは、
もはや誰かに語られる必要のないモノです。
イーグルスが単なる「陽気なアメリカン・バンド」で終わらなかった理由が、
このアルバムを聴けば充分判ります。
アメリカ建国200周年の年、そのステイトメントとして発表されたこのアルバムは、
「もはやニュー・フロンティアなど存在しない。それは自分たちで創るのだ」と
言い放っています。
「退廃したホテル=アメリカそのもの」
「街の新顔=ベトナム帰還兵」
「急ぎすぎる人生=ドラッグと権力主義の末路」
「束縛の愛=国粋権威主義」
「去っていく英雄たち=喪失した威厳」
というメッセージをオブラートで包み、
それでも、
「無駄な時間はなかった」
だから「もう一度、トライしよう!」と歌う、その説得力・・・!
良質なメロディーを持つコンセプト・アルバムとして、
これ程の完成度は、類を見ない、と言えます。
リマスター盤は、特にリズム体の抜けが良くなり、かつ定位感も増したように思います(クリアになったからかな?)。
ロックに理解ある方々、それに往年のイーグルスファンも、
これを機会に絶対、再聴をお奨め致します。
ドン・フェルダー自伝 天国と地獄 イーグルスという人生
若い頃の夢を追いかけて愛する妻ともがき苦しみながら、ギタリストとして一つ一つ上っていく中での喜び。
やがてロックスターとして莫大な成功とその光と影、そして妻や子供との溝。
成功の裏側で屈辱をかみしめ、もはや昔には戻れない現実がどこかほろ苦いエンディング。
筆者が小学生のとき「呪われた夜」に魅かれ、中学生で「ホテルカリフォルニア」にのめりこんだイーグルス。
数少ない情報源はミュージックライフ誌やFM誌での短信くらいで、メンバーの素顔などは想像の彼方にあるものだった。
本書で語られるメンバーの姿には、幼い頃のヒーローの夢が打ち崩されたとも言える衝撃的なものでもある。
イニシアティブを持つ者(ヘンリー、フレイ)がその莫大な事業を推し進め、それに従わざるを得ない他のメンバーとの関係はどこかサラリーマンの悲哀すら感じさせる。
読後に改めて久しぶりに70年代の傑作群を聴くと、自分の中の「ラストリゾート」が実はそうでなかったと気づき、今までとはどこか違った音がした。
書籍としては、散見された誤植やイマイチなカバー(原書のほうが素敵)など残念な部分もある。
でもよく和訳を出してくれたと感謝。(ドンフェルダーでは売れないだろうなぁ。)
Long Run
Eaglesのラストアルバム。前作Hotel Californiaと比較すると、どうしても地味ですが、Eaglesらしい情緒的な作品が並んでいます。力の抜けた感じとういうか、夜が明けて明るくなりつつある、盛り場の閑散とした感じというか、とにかく解散前のバンドのテンションが感じられる作品。
heartache Nightを筆頭にヒット曲も収められており、いいアルバム。個人的には最後の曲「Sad Cafe」がおすすめ。これこそこのバンドの最後の1曲という感じがします。