永遠の越路吹雪/日生劇場リサイタル’70 [DVD]
35年前、高校生の私は越路吹雪の良さがわからなかった。息が続かないで正確に歌えない、観客に媚びすぎる、ヅカファンが支える人気先行・・・・・、と散々な評価だった。それらはそれで今もって正しい評価といえるけれど、エンターテイメントの本質ははずしていた。
一曲一曲への丁寧な感情移入や、意図せずに現れる女のかわいらしさ。数カ所に挿入される本人の気持ちを素直に表したナレーション、濃密にしてさわやかな関係を想像させるバンドスタッフとの交流場面。観客を楽しませたいエンターテイナーとしての望みが伝わるエンディング。この舞台を楽しめた35年前の大人達がうらやましい。5点でないのは、DVDゆえに映像の古さの分であり、内容的には満点で、買って良かったと思っている。
エディット・ピアフ
ピアフの代表作を編集しているアルバムです。
愛の賛歌はあまりにも有名ですが・・・・。
フランス語の歌詞の部分でしょうか、ほぼ直訳されて記載されています。
日本語の歌詞とあまりにも違うので驚きました。
音質はピアフさんの時代の編集ですのであまりよくありません。
シャンソンの基本を聴きたいという方、この一枚を是非お勧めいたします。
クレージーキャッツ結成10周年記念映画 大冒険 [DVD]
10周年記念ということで、だいぶ力が入った作品になってます。まず通常の作品よりも若干時間が長い。そして俳優がすごい。いつもの面子だけでなく、越路吹雪まで出ています。そして筋が凝っただけでなく大掛かりなものになっています。話は、国内の中でも、東京だけでなく、名古屋、犬山、神戸や大島までロケが行われています。それだけではなく、ストーリーは国内だけで完結すると思われていたのですが、実は黒幕は第三帝国の復興を狙う勢力だったのです。この部分はかなり細かく描かれていて、服装や武器のコピー、そっくりさん、そして演説のまね、さらにはドイツ語のオンパレードです。今では、もうここまでの作品は作れないでしょう。当時の007映画の影響をうかがわせる部分も満載ですが、オースティン・パワーズの作品の先駆とも言える部分もあります。最後は米軍の協力を仰ぐ場面もあるのですが、基本は自衛隊と警視庁の共同作戦による外見を崩すことはないようです。今はもうなき赤坂プリンスホテルのかつての姿が貴重な記録になっています。
ああ爆弾 [DVD]
昔気質の主人公の場面では狂言や浪曲によって場面展開され、現代気質の共演者の場面ではジャズやツイストによって場面展開されるという、いまだかつて観たことない映画で笑ってしまう。主人公が布団からお経のリズムで起き上がるシーンがかなり笑えて繰り返し観てしまった。こういうのをカルト映画ていうんじゃないのかな。