Ritual De Lo Habitual
もう「Three Days」につきるね。このアルバムは…
最高だよ。トランス感でトリップしてしまうっていうのは、こういうことを
言うんだろう。10分以上あるこの曲、歌詞の内容はイケナイことを歌っているらしく、いわゆる乱交パーティーを文学的、芸術的(?!)に表現しているのかな?‘All of us with wings‘と曲の後半に連呼し、クライマックスへとなだれ込んでいく高揚感、ぜひ体感して欲しい。
欲求不満と退屈で現実逃避したくて仕方なかったあの頃、メタルファンクとかミクスチャ−とか当時はいろんな言われ方をされてたけどそんな括りにとらわれないスケールの大きいバンドだったのだ。たまたま手にしたこのアルバムで私は人生変えられました。
「刺激的なことなんてなんにもない」「間違っちゃないさ、なぜだか教えてあげるよ、正しいこともないからさ」…なにかポジティブなメッセージがあるわけじゃない。現実のどうしようもない状況をただただ歌うだけ。そのほうが逆に説得力があるんだ。
政治運動家、芸術家、ジャンキ-がごっちゃになったようなぺリーファーレル。音楽をやっているというより欲求不満を表現する手段が音楽だっただけ。カッコイイね。現在は悠々自適にサーフィン三昧の毎日らしいけど。
ロックバンドが表現できる可能な限りのことをやってくれた魅力あるバンドだったと思う。Xジャパンの故HIDEも好きだったらしいけど…アメリカってこういうバンドがでてきてしかも支持されて売れてるんだから凄いよ。それだけアメリカの状況って深刻なのかもね。
余談ですが私がスノーボードしてるときはi-Podで「Three Days」を延々聴きながら滑っています。トリップしながら現実逃避できるんだから…
Nothing's Shocking
90年代オルタナティヴを語る上で欠かす事のできないカリスマ、ペリーファレルが音楽、芸術その他全ての枠組みを取り払って作り上げた傑作アルバム。壮大な広がりを感じさせる2からアップテンポな5、FISHBONEをゲストに迎えた8など、どれをとっても一級品。デイヴナヴァロのギターも色気を感じさせ、バンドの雰囲気は唯一無比なものになっている。