フォー・ルームス [DVD]
昔ホテルで接客係として、ベルボーイをやったことがある自分から言わせてもらえば、これはなかなかリアリティのある映画だった。
クリスマスから年末年始にかけては、変な客から変な注文がフロントに来るわ来るわで、ベルボーイも大変なのである。
個人的に特に共感を感じたのが三話目。というのも、全く似たような経験をしたことがあるからだ。
クリスマスに子連れで不倫を画策したちょっとおつむの足りないカップルが別室で仲良く情事に勤しんでる間、両方の子供を見ててくれと言われた時のことを、この映画を見るといつも思い出す。
圧巻なのは四話目で、この映画のおいしいところを全部さらっていってしまう。
なかなか酷い結末にもかかわらず、ティム・ロスが鼻歌まじりですごく楽しそうに演技をするせいで、すごく後味がいい。
見事なオムニバス映画だ。
すばらしい。
フォー・ルームス [DVD]
別々の監督が一話づつ作成し、大きく四話(四部屋)のストリーから構成されており、ティム・ロス演じるベルボーイと各部屋のお客たちとのやりとりを、おもしろく描いているのですが、ティム・ロスの細かい仕草や指づかい、目の動きが面白く、何かアニメのキャラクターが、そのまま実写になったように感じました。
四人の監督個性を、ティム・ロスが食ってしまってます。
Four Rooms: Original Motion Picture Soundtrack
Q.タランティーノ、A.ロックウェル、R.ロドリゲス、A.アンダースらインディペンデント映画界の鬼才たちがそれぞれ監督を務めた1995年のオムニバス・コメディ映画「フォー・ルームス」のサントラです。D.ボウイ、B.イーノ、I.ポップらに熱心に支持されたご存知ディーヴォのMark Mothersbaughがプロデュースしております。それと知らず、印象的なテーマが非常に気に入って買いました。全体としては、どことなく浮遊感のあるジャズやラテン・フレーヴァー溢れるインストの小品が詰め込まれており、なかなか変化に富んでいて楽しいです。それらも勿論良かったですが、個人的にはこの作品の最大の収穫はエスキベルを知ったことでした。スタンダード・ナンバー"Sentimental Journey"がすばらしい!ちなみに"Bewitched"はスタンダードでないし、"Strange Brew"もクリームと関係ないです。
ま、どちらか言うとコアなタランティーノ・ファンやディーヴォ・ファン向けか、ちょっとひねくれた音楽ファン向け、というところでしょうか。
ちなみに映画は結構楽しめますよ。特に第4話サイコーです。第一話に出演したマドンナはラジー賞(ワースト助演女優賞)を取ってしまいましたが。