グッバイガール [DVD]
ニール・サイモンの舞台劇をハーバート・ロスが監督した傑作です。ポーラ(マーシャ・メイスン)とルーシーの母子の二人暮しをしているところにエリオット(リチャード・ドレファス)が尋ねてくる。男にだまされっぱなしの二人はエリオットを入れまいとするが、お金を払っていて困った彼は結局、同居することに・・・
エリオットがドアスコープを覗く出だしからおかしい。あとラストまで一気に見せてしまう脚本は見事としか、いいようがありません。最後に流れる歌も印象的
男性不信の母子にどうやって自分を信じさせていくか、結局は人柄なんですが・・・是非、ご覧ください。すごく元気になれます。
グッバイガール [DVD]
ニール・サイモンの作品は日本で言うならば小津 安二郎監督の世界と共通するものがあり、普段の生活の日常的な事柄を観ている人達と同じ目線で描いています。本作品も特別な奇抜さも無く男女の恋愛を笑いを交え、現実的に伝えてくれます。しかし、日常的な毎日の意外な発見と喜びを本作品は語り、見終わった後に一服の清涼感を憶えます。ロマンチック・コメディはいつの時代も不変でいつの時代でも受け入れられる。そんな映画です。ガーフィールド役のリチャード・ドレイファスはアカデミー主演男優賞を受賞しました。私はたいてい日本語吹き替え版を好んで観ていますが、この作品は是非字幕スーパーでドレイファスのしゃべりに注目してください。お勧めの映画です。
グッバイガール
中島みゆきさんのオリジナルとしては16枚目?のアルバム。'88年の作品。
初期の作品と比べると音楽的な洗練度が高まった印象を受ける。それ以前の作品と比べると、詩の情念が前面に出ず、良質な音楽として耳に入ってくる感じが強い。
初めて瀬尾一三さんのアレンジで世に出たアルバムであるが、「地上の星」「空と君のあいだに」などヒット曲はもちろん、現在までコンビを続けるアレンジャーであり、彼との出会いによって、中島みゆきさんの音楽は完成したと言うことなのかも知れない。
「野ウサギのように」「十二月」
女の情念のすさまじさ、怖さが決してストレートに歌われているわけではないのに、聴き手の心にはストレートに伝わってくる。このアルバムをヘッドフォンで通して聴いて、一度もドキッとしないで済む男性や、一度も歌詞に共感しないで済む女性はきっと幸せな人生を歩んできたのだと思う。
他にも前川清さんに提供した曲のカヴァー「涙-made in tears」や「吹雪」「MEGAMI」など洗練された曲が並ぶ。
「気にしないで」は加藤登紀子さんがカヴァーすると、ものすごく格好良い曲なのではないかと勝手に思い込んでいる。ぜひ一度聴いてみたいのだが、加藤さんには「この空を飛べたら」を提供していることでもあるし、可能性はないのだろうか。
グッバイ・ガール
渡辺桂子は80年代前半を代表するアイドルの一人でしょう。結局B級に終わったものの、そして歌唱力もイマイチだったとは言え、思春期後期の少女の憧れ、背伸び、儚さ、切なさ、とまどい等々を歌いあげた名曲の数々を残してくれました。この2nd.アルバムは特にその傾向の顕著な曲が多く、10曲中8曲を手がけた売野雅勇・筒見京平の最強コンビは、彼女の危うげな魅力を存分に引き出していると言えましょう。他の2曲も、拓郎作曲の4th.シングル「グッバイ・ガール」、異色の味わいの「とまどいデート」共に胸キュンの出来で、「アイドルは雰囲気だ」を実感させてくれる名盤です。「密告」・「都会への伝言」は現在リリースされている他のCDには収録されていないので、是非入手されることをお勧めします。