ロスト・イン・タイム
前作の成功で勢いづいたか、約2年ぶりという、今までよりはペースの早いリリースとなった今作品。
いや〜、もう凄い作品に仕上がってますよ!
コンセプトは70年代のR&B・ソウルへのオマージュとのことだが・・
確かに一曲目から、フィリーソウルのマナーに忠実な曲調でスタート。おいおいスタイリスティックかよ!と思いきや・・
ともすると、ただの懐古主義的で終わりそうな作品が多い中、これは違うよ〜!!
現在進行形の由緒正しい“ブラックミュージック”“生音重視”うれしいです。
久しぶりのフェイス・エバンスをフューチャーした#2なんかは、シェリル・リン??風のベースラインが最高に気持ちよく仕上がってるし、
シングルカットの#3は、リル・ウェインも獄中で(おい!)感動したという、珠玉のスロー。
エディー・レヴァードなんかにも競演お願いして、『わかってる』仕上がり。
#11なんかは、最高のクロージングナンバー!
ハリケーンや前作なんかを遥かに凌ぐ、いやいや最近のR&B関連随一のアルバム。
歌唱力はいわずもがな、最近のマクスウェルしかり、ニュークラシックソウルの重鎮、最近絶好調ですね。
70年代R&B・ソウル〜80年代初期ブラコン好きは、マスト!
グリッター [DVD]
本当のマライアのサクセスストーリーかと勘違いするような感じでした。
買ってよかったです。
いつもテレビでは見れないようなマライアの表情が観れて貴重です。
あと、ちょっと昔らしい音楽ののりも楽しいし歌声もゆうこと無しです!
Hurricane
前作からすでに6年。ニューアルバムはいつ出るかと待ちわびたが、'01年にシングルを出して以来、シーンから姿を消していたべネイ。
ようやく新作が届けられた。
心境の変化、音楽環境の変化がもたらしたのか、前作の「ジョージーポージー」のようなビートの曲はなく、生音主体のオーガニックサウンド。
プロデューサーがデビットフォスター主体であることからして察しがつく。フォスターが連れてきた一流のミュージシャン(ネイザンイースト、ヴィニーカリウタ、マイケルランドー等)、の演奏が特筆。
肝心のべネイの歌声は、いささか衰えることもなく、むしろのびのびとしており非常に心地よい。なにかを断ち切ったかのようだ。
ファーストシングルの『ハリケーン』に代表されるアコースティックな雰囲気が全体を覆う。
スマッシュヒットこそ望めないだろうが、実に力強く、いつまでも聴いていたい楽曲に仕上がった。
個人的には『ラストタイム』のジャジーさが、同じくフォスターがプロデュースした、マイケルブーブレっぽく、フォスターの最近の傾向がでていると思った。
しかし・・ジャケの写真、平○健に似てるな・・ 楽曲的にはこちらのほうが遥かに優れているが。
Lost in Time
一言でいえば、「こんなソウルアルバムを待っていた」、そんな感じだ。出だしからスタイリティックス風のイントロ「INeverWantToLiveWithoutYou」で幕を開ける。とてもムーディーで味のある一品。本当、60年代〜70年代の良きソウルシーンが蘇る。このような甘いバラードをオープニングに持ってくるとは?2曲目「FeelGood」も悪くない、ダンスにもってこいのファンクナンバー、フォーンアレンジが聞いている、このノリノリのリズムにファルセットボーカル、まさにデビュー当時のアース&ファイヤーを彷彿させる、既に2曲目でアルバムのクライマックスか?、しかし続く3.曲目「SometimesICry」、最初のシングルカットのようで本アルバムを象徴するような一曲。これまた極上のファルセットボーカル、今までのエリックのアルバムで、こんなに熱いファルセットを聞いたことは無いよ?、まさに熱唱、絶叫か、全盛時のフィリップベーリー、ハワードヒュエットも真っ青の熱い歌を聞かせてくれる。バックサウンドも彼の歌を盛り上げ完璧。2010年最高のバラードか?。続く4.AlwaysAReason、エリックがこれでもかと感情移入するスローなバラード。甲乙つけがたい素晴らしいバラードの連続である。前半のたたみかけるような音の連鎖による高揚感も残る間際に、5.Paidへななだれこむ。E Levert(元オージェーズ)とのこれまた最高のコラボな一曲。ファンキーな音の洪水、E Levertの野太い歌に絡みつくエリックのボーカル、最高です。続いてC Micheleとのディュエット、6.TakeItと続く。これまた70年代ソウルを感じさせる一品。良いです。C Micheleの伸びやかなボーカルが印象的、現在のR&B界を考えると本当贅沢な共演だ。9.LastInTimeは同じくオープニングと同じくエレガントで華麗なバラード。次は個人的に本アルバムで最も気に入った曲10.GoodLife、Ledishをフューチャーしたファンクナンバー。本当、聞いていて気持ちいい。ど真ん中のソウルアルバムを彼なりに作成してくれるとの噂であったが、Rケリーの新作と同じく、本当ソウルフレーバー溢れる傑作に仕上げた。前作も、非常に良いアルバムであったけれど、上記の通りアルバムの目玉、核となる曲が本当たくさん挿入されており、充実度120%の最上のアルバムになった。それにしても2010年の後半、R&B界は本当凄いアルバムばっかりリリースされたなー。
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マライヤファンの私だが、見るまではマライヤの演技力が正直心配だった。しかしちゃんと演技のレッスンを受けたマライヤの演技はとても自然で、普通に映画の世界に入ることができた。ストーリー、演出の面では気になるとこもあるが、やはりこの映画の魅力はいろんなマライヤを見ることができることだろう。ストーリーはフィクションだが、もしかしたらマライヤもこんな風にレコーディングや作曲をしてるのかなと楽しめた。そしてやはり全面的にかかるマライヤの曲!あらためてマライヤの歌唱力、作曲のセンスが抜群だと思い知らされた。この映画の企画から頑張っているマライヤの新たな一面が見れるこの作品は、やはりファン必見である。