バーニング(DVD付)
トリプルギターの爆音が目に見ええるような、
モグワイ初のライヴ盤です。
静かな演奏から突然弾けるように
暴れだす楽曲の迫力がしっかりと録音されており、
彼らの魅力が十分に分かる内容となっています。
いわゆる爆音といっても、
ハードコアなどで使われる重低音の音の壁ではなく、
中〜高音域の鋭い音質が特徴的で、
実際のライヴでは、ステージから鉄板が
叩きつけられるような衝撃を感じました。
インストでエレクトロニカの要素がある
ポストロックバンドは今や相当な数がいますが、
やはりパイオニアは違うのだと実感させられる一枚。
彼らを知らない人でも、
特別なバンドであることが分かると思います。
既に解散してしまっていますが、
これをきっかけに、彼らが尊敬している
90年代の初頭にSUB POPに所属していた
「codeine」というバンドの作品にも
光が当たってくれると嬉しいのですが…。
Hardcore Will Never Die But You Will
間にライブ盤を挟みつつ、約2年半のスパンでリリースされた通産7枚目のスタジオアルバム。初聴時には「これまでで一番MOGWAIっぽくない!」作品だと感じたが、繰り返すうちにあぁやっぱりMOGWAIだと思えてしまう、その世界観はものの見事に健在。
特に"HAPPY SONGS"あたりで印象的だった感傷的な単音の鍵盤フレーズとはまた異なり、今作ではベッタリと平面的に敷かれるKeyフレーズが各所に目立つ。ときに宗教音楽のようにも、無機質なビープ音にも響くそれを下敷きに、それぞれに表層を変えたコンパクトな楽曲が並ぶ。
歪んだベース主導のドライヴ感のある楽曲や、ヴォコーダーを通したボーカル入りの曲、あるいは柔らかな昂揚と共に白光色の彼方へ昇っていく楽曲など、それぞれにフックが効かされた楽曲群。そのためか、前作以上に各トラック個別の独立した感が強く、アルバムトータルでの押し出しは弱く感じる。この辺で評価が分かれる気もするが、個人的にはアンセミックな楽曲不在の物足りなさを感じこそすれ、耳障りの良いバリエーションに富んだ轟音ナンバーの詰め合わせ、といった内容は素直に気持ちよく、悪くないと思った。
ALL TOMORROW'S PARTIES [DVD] (BRCDVD5)
某レビューにて、シェラックのライブ映像を全編収録!というのを真に受けて購入しました。
しかし、収録されているのはCROWとSPOKEの2曲のみ。
EXTRAコンテンツの全編収録というのは、ライブが丸ごとではなく曲単位です。
パッケージを見て、EXTRAコンテンツに自分が好きなアーティストの名前がある&ATPの何たるかを見てみたいという人にはオススメ。
フジロックが好きな人は見てみると面白いかも。
ここからは個人的な意見ですが、SHELLACの2曲だけでも最高…
100%あり得無いけど、SHELLACとSLINTは単独完全版をDVDで見たいです。
内容は良いが、宣伝文句が誤解を招く書き方だったのが少し…
ですがそれを差し引いても、貴重な映像満載の作品です。
ハードコア・ウィル・ネヴァー・ダイ・バット・ユー・ウィル(初回生産限定盤)
アルバムEPが動とするなら、このアルバムは静。ボーナストラックはかっこよすぎ!!!
タイトルのアル中は死ずともおまえは死すは、まあイギリス流のジョークでしょう。
ボーナスCDはゾクッとする緊迫感。心臓の鼓動が止まりそう。しかしこの落ち着きはハンパない!!!