慶応大学→東京タワー→霞ヶ関官庁街

慶応大学→東京タワー→霞ヶ関官庁街


品川図書館から借りたDVD「江戸東京名所百景廣重を歩く 春篇」によると、「霞ヶ関」はまるで"霞がかかったように"風光明媚だったそうです。現在、そこにはいかめしい官庁ビルが立ち並んでいて、わたしのような一介の庶民には、なんだか近寄りがたい空気が感じられました。まだ、政治については、あまりに勉強不足なのですが、先日読んだ小説の中に非常に印象的な一節があったので、引用しておきます。 石川達三「金環蝕」 東京町の永田町にある総理大臣官邸は、迷宮のような建物である。数百人を容れる大広間があるかと思うと、すれ違うことも出来ないような狭くて暗い階段もある。一度この石造りの建物の中に入ったが最後、慣れない者には方角も何もわからなくなり、一人だけでは帰る道も見つからない。行き止まりになった狭い廊下の奥に宮殿のような華麗な部屋があったり、落とし穴にも似た急な階段の影に、牢獄のように暗い小部屋があったりする。あるいはこの建物そのものが、日本の政治の象徴であるかも知れない。この建物のなかでは二回にわたって、殺人事件があった。五・一五事件と二・二六事件である。国家の栄誉を一身に集めた政府の首班はまた、一部の民衆の怒りと恨みとを受ける不幸な人でもあったのだ。
ごめん。英文科の学生のころ、スタインベック読んでいて、ニューシネマの1930年代ものの「みなもと」だと思いました。つまり、相当カッコよかった。石川達三も読んだけど、そういうカッコよさはなかったよ。@hiroshi1001


結婚の理想は互いに相手を束縛することなしに、しかも緊密に結びついていることだ。 -石川達三


@acasaazul スタインベックさんをどう見るかは、石川達三さんをどう読むかにもつながるかもしれませんね。


【ReasonToWork026】若い人たちはよく「生き甲斐がない」と言います。しかしそれは当たり前です。孤立した人には生き甲斐はない。生き甲斐は人間関係です。 by 石川達三


石川達三の小説にハマり中。ほとんどの著作が絶版なんだけど、先日ブックオフで大量に見つけて大人買い。戦後の時代に葛藤する若者の愛と性をこの人ほど見事に描いた作家はいないはず。代表作で今も買えるのが「青春の蹉跌」「四十八歳の抵抗」だがともにイマイチ。これ以外を読んでほしいのに…。


RT @narito777: 家庭のための努力を怠る女は、夫を愛することも浅いのだ。愛が努力を産み、努力が更に愛の深さを培う。石川 達三


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