ミッシャ・マイスキー「わが真実」―魂のチェリスト
~代表的な作品であるバッハの無伴奏チェロ組曲に表されるロマンスや静寂の平安の境地、バッハへの敬愛と尊敬の念、それらの音色の秘密が、この本の中に読み取れます。ページをめくるごとに、まるで彼の演奏を聴いているかのような気持ちになります。
約20年間に渡るインタビューをまとめ、マイスキー本人の言葉をそのまま綴り、一人称スタイルでマイスキーの~~“真実”が描かれています。そのため、マイスキーとホテルの一室で、あるいは自宅に招いて、とてもリラックスした環境で彼の話を聴かせてもらっているような感じさえします。
チェロや他の楽器を演奏する人も、クラシックが好きでよく聴いている人も、さらにマイスキーの演奏に対する情熱や内面に近づくことができると思います。~
無伴奏チェロ組曲(全曲) [DVD]
小学生からチェロを習っており、社会人になった今は独学で日々練習をしています。このDVDは弾いているところをひたすら映しているので、非常に参考になります。教科書のようなDVDです。ちなみにわたしのDVDは本人の直筆サイン入りです(この前コンサートでど真ん中最前列の席を取りました。2~3m先でマイスキーが弾いたので感動し、その後サインをもらいました)。
サン=サーンス: 交響曲第3番/動物の謝肉祭、他
クラシックファンです。生演奏会も年に何回か足を運びます。
最近は、作家の時代が新らし目の作品を耳障りよく思います。(リズムや調に変化があって、楽しめる感じ)
このCDは出勤の車でずっと聴いています。
ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番、チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲
1998年5月、すみだトリフォニー・ホールにてライヴ録音。元々この企画を考えたのは、アルゲリッチにとっては40年以上、クレーメルにとっては25年以上マネージャーを務めたラインハルト・ポールセンとのことだ。ただし氏はこのライヴの直前に亡くなってしまった。そのためこのアルバムは氏に捧げられている。
この3人の凄腕を組み合わせライヴでトリオをやる、という発想は既にクラシックの世界の発想ではない。ジャズやロックの世界の発想だ。しかしできあがったこのライヴを聴くと、大して実力もないのに、ジャムったなどと言っている非力なミュージシャンのそれとは異なり、完璧な世界を作り上げてしまう。この醍醐味を知った彼等は実に楽しげでもある。曲もイイ。ショスタコーヴィチのピアノ・トリオ第2番は初めて聴いたがスゴイ曲で驚いた。特に第2楽章がスゴイ。
『ある偉大な芸術家の思い出に』はよく知った名曲だが3人の手にかかるとこうなるか、とただ唖然。もう音に対するセンスがずば抜けている。このライヴには観客として、ウラディミール・アシュケナージやレオン・フライシャー、そしてあの大江健三郎も来ていたようだ。こういう観客が来るというだけでも驚きだ。クレーメル+アルゲリッチの室内楽の最高傑作がこれだと思う。
サン=サーンス:動物の謝肉祭
聴いていて楽しい、動物たちと一緒に踊りたくなってしまうような小品集です。アルゲリッチとその仲間たちが、こんな面白い曲を演奏してくれることに嬉しさを感じます。そんな中でも「白鳥」だけは真面目な曲で、聴いたことがない人がいないぐらいの名作ですよね。それが実は動物の謝肉祭の中の1つだったとは。新鮮な驚きでした。