Physical Presence
以前のレコード盤に4曲を追加したファン必携(買い直し必要)盤。しかもその4曲が本当に聴く価値が高いもの(特にソロを長回しする最後の曲”88”)。とにかくバンド全員が個々のセンスを発揮し、聴かせどころを満載にしながら、それなのに高次元で同じ方向を向いてアンサンブルしているという恐ろしいライブ演奏。昔「イカ天」で斉藤ノブは「アンサンブル」がバンド演奏の命!と毎回口を酸っぱくしていてが、この2枚組ライブを聴くと「これがその至高のサンプルだ!」と思い知らされる。また、これは良い曲があって初めて成り立つことであって、このアルバムにはそれがある。他のアルバムでは聴けない”Follow Me”や、オープニングの”Almost There”などポップな曲あり、”Mr. Pink”をはじめテンションの高いスリリングな曲あり、さらにイントロ、間奏、ソロなど、各人が「これでもか」とセンスの良いメロディを連発する。マークのベースはもう説明が不要だが(ただバカテクなのではなく、ちゃんと他の楽器を聴いてアンサンブルしている!)、ギターのブーンとドラムのフィリップのグールド兄弟が爆発している!ブーンはレコードで聴ける鋭いカッティングのみならず、太く歪んだサウンドで、流麗でブルージーなソロを聴かせ、フィルのドラムは手数を多くしてバンドの演奏をしっかり煽っていることが分かる。もちろんマイクのキーボードも、様々な音色を駆使してセンスの良いリードを弾いている(”88”のエレピのソロにはフュージョンの魂を感じる!)。
「ワールド・マシーン」でポップさを増す直前の、最高のフュージョンサウンドの究極のライブ盤。「ランニング・イン・サ・ファミリー」でファンになった人にも、ジャズ・フュージョンファンにも、ライブ盤マニアにも、必聴だとお薦めしたい一枚です。
Level Best
1989年リリース、10作目にして初めてのベスト盤だった。
本作の存在価値、それはここにしか収録されていない書き下ろし曲"TAKE CARE OF YOURSELF"だ。『STARING AT THE SUN』の延長線上にある曲で、マーク・キングのAlembicベースのパーカッシヴなサウンドとドラムの高速シャッフルビートがスゴイ。実はこの曲はドイツ盤の同じくベスト盤である『On A Level』にも収録されているのだが、『普通』の 『On A Level』には収録されていない。マーク・キングの音楽世界の全貌を知るためにはgetしなくてはならないアルバムなのである。
このアルバムを最後に彼らはポリドールを離れ、RCAへと旅立つ。そして公式アルバムはなんとあと2枚だけしか出ないなんて誰が予想出来ただろう。そういう意味でも本作は集大成のアルバムだ。
Level 42 Bass Transcriptions Volume 4
どうしてもマークキングの高速スラップは耳コピできずに困ってました。
これさえあれば時間もかからずに弾けるようになります。
いい加減なスコアと違い、かなりの精度だと思います。
タブ譜もついてるし、ミュート、ゴーストノートの印もあるので、非常に分かりやすいです。
マークキングのマシンガンスラップを弾いてみたいという方にはおすすめです。