ピンクヒップガール 桃尻娘 [DVD]
この作品は、ポルノだけど、なかなか面白かったです。H抜きでも、大丈夫な感じです。りなちゃん(竹田かおり)より、ゆうこ(亜湖)ちゃんのHシーンの方が多かったかな。
これで古典がよくわかる (ちくま文庫)
橋本治の本はいつも賑やかだ。
ページの間からラテンの陽気な楽曲が聞こえてくる。
テーマは日本の古典文学だというのに、
ピイヒャララという和楽器の音色は聞こえない。
「桃尻語訳枕草子」を読んだ時はびっくりしましたねぇ。
この"おほほのほ"口調はなんなの?
対訳の後に延々と続く長くて面白くてタメになる解説。
貴方の本を読むと楽しいけれど、へとへとになります。
私は、世間にごまんといる源氏物語ファンのひとりだが、悲しいかな原文を読むだけの教養は持っていない。
むづかしいんだもの、句読点も主語もなくてひらがなが延々と続く、あんなものは読めない。
「源氏物語が読めないのはあったりまえ、ひらがなばかりの子供の文章で、
複雑な心理や社会背景を抱えた小説を書かれたら、わかるわけないでしょ。
難解な少女マンガみたいなもんだからね」
橋本治はマラカスを振りながらそう歌っている。
鎌倉時代までの日本語の文章は、未熟な過渡期の表現方法だった。
鎌倉時代の後半になって「漢字とひらがな」の普通の文章ができあがってようやく「わかる古典」が出てきた。
そうか、そうだったんだ。
古典が読めなかったのは、私の教養不足だけではないとわかってほっとした。
兼好法師の「徒然草」、後鳥羽上皇/源実朝の和歌について、橋本の解説はとどまることなく続いていく。
彼らの人となりが感じられるように書いていることもあって、読んでいるだけでとても楽しい。
橋本の語り口は濃すぎる、うるさすぎるというきらいはあるにしても、
古典を読むことへの助走をつけるには、これくらいのアクの強さは必要なんでしょうね。
モナリザの微笑
1990年5月発売のCDで、合唱隊という若き声楽集団のデビュー・アルバムです。CDラックの奥から引っ張り出して聴いています。廃盤は仕方がないのですが、選曲もアレンジも演奏も素晴らしいので、どこかで再発売されても売れると思います。現に中古市場では相当な価値があるのですから。
曲目を見てもらえればすぐに理解できますが、1960年代の和製ポップス、当時は歌謡曲と言っていましたが、そのジャンルの中から若者たちに支持されたヒット曲ばかりを合唱にアレンジしています。
グループサウンズも正統派のベルカントで聴きますと格調高くなります。勿論それがねらいですし、面白い試みは上手くいっています。途中、クラシック音楽の一節が挿入されるなどアレンジの妙も楽しめます。フォーレのレクイエムの冒頭部分からフォーククルセダーズの「帰って来たヨッパライ」につながる編曲は笑わせてもらいました。「亜麻色の髪の乙女」も当然ドビュッシーからスタートしています。
題名のない音楽会でユニークな役目を果たしている青島広志が全曲の編曲・指揮そしてピアノ(2曲)に関わっています。12人の編成のアンサンブル1960が伴奏を務めます。ピアノは、様々な演奏活動の場で活躍しているフェビアン・レザ・パネでした。
合唱隊は、ソプラノ、アルト、テノール、バス各パート2人ずつの編成です。若き声楽家集団といいましたが、ソプラノに澤畑恵美さんが参加していたのですね、これには驚きました。他のメンバーもその後クラシックを中心に様々な音楽ジャンルで活躍されています。当然、アンサンブルの力量は圧倒的な凄みをもって伝わってきます。豊かな声量と伸びやかな発声ですので、心地よいハーモニーとなってかえってきました。
直撃地獄拳 大逆転 [DVD]
やっと国内版が出るのですね。地獄拳共々リージョン1の米国版は持ってたのですが当時は
なぜこんな傑作が国内でDVDで出ないのか理解に苦しみました。
こんなおバカギャグ満載の映画は中々ないですよ。
観た後は石井輝男の偉大さに感動してしまいましたよ。
ギャグも今見ても新鮮だしストーリーも良い。
千葉ちゃんのアクションは前作よりは控えめですが最後は
見せてくれます。
でも名和宏に対しては何もそこまでやる必要はないんじゃない?千葉ちゃん
とは思いましたけどね(笑)
日本仏教史―思想史としてのアプローチ (新潮文庫)
全くのところ仏教に関しては全く知識がなかったので
非常に参考になりました。仏教史の基本的な流れは勿論、
副題にもあるようにその思想史的意味についても、丁寧に
後付られていて、これ一冊で基本的な所は押さえられる。
特に本覚思想や神仏習合の解説は丁寧でよくわかる。
日本史や文学、美術史を勉強する際にも有益で、是非手元に
おいて都度参照したい一冊である。