ピラミッド [DVD]
チャールトン・ヘストンは過去に「オーメン」の出演以来を断っていたそうです。で、これに出演。納得いかないものを感じますが、今見ると確かに「オーメン」のダブりですがこれはこれで初見より楽しめました。ショック度は皆無でひたすらムードで押しています。本当に軽いホラー映画。
甘い抱擁 [DVD]
英国のテレビ界に生きる一人のベテラン女優の仕事と私生活をドラマチックに描いた佳作。レズビアンの世界を扱った点でも当時としては貴重な作品。
この引退間際の老女優は、建前だけで物を言う虚飾に満ちた人間が大嫌い。相手がどんなに地位の高い人物であっても、いつも本音で他人と向かい合い、その気骨に見る者は圧倒される。歳を取ったからと言って決して枯淡の境地におさまることはなく、あくまで下品で俗っぽくて辛辣で毒気があって、アルドリッチ作品の登場人物らしい。
戯曲の映画化なので室内のシークエンスが長く、最初は演劇臭が感じられるが、見ているうちに俳優たちの巧さにいつの間にか引き込まれていく。
この作品でベリル・リードという素晴らしい女優の存在を知ることができた。若き日のスザンナ・ヨークも好演。
これが日本未公開というのは意外だ。決して地味な作品ではないのに。因みに「甘い抱擁」という邦題は内容と懸け離れていて戴けない。
スカイ・ライダーズ [DVD]
いったい何度フォックスにリクエストのメールを送った事だろう。
「ジュリア」「スカイライダーズ」等等・・・
去年、念願の「ジュリア」がDVD化!
そして今度は「スカイライダーズ」がDVDで登場!!
これは、全アクション映画ファンと言うより、イギリス風冒険小説が好きな人は必見の大傑作です!
テロリストが立て篭もる難攻不落な要塞化した山頂の寺院に、コバーン率いるチームが人質救出作戦に挑みます。
その作戦の切り札が「ハングライダー」ですが、これほど「ハングライダー」を活かした映画は他に無いです。
宣伝と主題歌の、かっこよさで「スカイハイ」の方が有名ですが、あっちは全然「ハングライダー」が活躍しなくてガッカリ。
しかし、こちらは正に主役級の活躍で敵の攻撃を受けながら山々を潜り抜けるシーンは、某映画のデススター攻撃戦より迫力がありアドレナリンが出っ放しです!
もちろんイギリス冒険映画らしくコバーン初めチームの面々や敵もキャラクターが立っていて、ひたすらカッコイイです!!
「読まずに死ねるか!」ならぬ「見ずに死ねるか!」の大傑作です!!
残る未DVD化作品はミッチャム版「さらば愛しき人よ」ですが、これも実現するまで死ねないな(笑)
サマーストーリー [VHS]
高校2年の夏休みの宿題が「The Apple Tree」を読むことだった。岩手というのんびりとした風土と自分のぐーたらさが、家で勉強なんかしないという確固とした信条を作りあげていたから、当然読まなかった。そのくせ、0点もどうかと、やや不安になり「林檎の樹」を買った。それも読まなかった。噂によると、恋愛小説で、最後に女の子が自殺するらしい。 テストはやはり0点だった。 ‘89年、千葉にいたが、「林檎の樹」が原作の`マイナーな大作`が来ると、新聞で読んだ。渋谷まで見に行った。最後が悲しすぎる。映画では、自殺では無くなっているが、死んでしまった。相手の男がへなちょこだ!別に2人のうち1人を選ばなくてもよかったのに。偉いことに、源氏物語では一気に10人くらいと付き合っているじゃないか!・・妻:「何で、そういう結論になるの?」。 その後数年間、私は気持的にどうしても暴走せざるを得なかった。 あれから20年近く経った。「林檎の樹」を読んでみた。綺麗で、静かで、激しい小説だった。 ようやく「The Apple Tree]の番が来た。「大阪教育図書」の英語教科書を買った。読めるのだろうか。