クナイ伝 4 (少年サンデーコミックス)
1巻が出たときの帯に「絵が上手い」みたいなコメントがあって手に取りました。
バンパイアの血を引く忍びが、現代の悪い忍びを斬る!というような話です。
途中から主人公の持っている妖刀エピソードが中心になっていましたが。
多分、ストーリーを進める上でいろんな試行錯誤をしたんだと思います。
設定はユニークでキャラも面白く、実際絵も上手なので期待の新人さんだと思います。
が、いかんせんストーリーがまだまだ荒削りで、せっかくの面白い設定が活かしきれてませんでした。
バンパイアに忍び、妖刀、変身、ちょっぴり恋愛と盛りだくさんで、どれも前面に出したいがために中心を絞りきれなかった感じです。
でももう少し時間を作って練ったら、もっと面白い作品になるだろうな〜と思う終わり方でした。
このキャラで是非リベンジして欲しいと思います。
これからも応援したい作家さんですね。
クナイ伝 3 (少年サンデーコミックス)
第三巻は、深化。
新キャラが登場し、清白の邪悪さが語られ、そして遂にいづなの兄が登場します。
清白に全てを狂わされ、大事な人全てをその手にかけた警官。
前巻の兄妹の場合とは異なる結末でした。泣けました。
新キャラ鈴と邪紅刀との、いづな追い出し作戦。
ここでは、彼女のクナイへの気持ちが如実に語られて。
いづなよりも遥かに腕の立つ、彼女の兄蒼。
彼はクナイの正体に気づき、その本分を全うしようとします。
一番最後は、今まで何とか誤魔化してきたクナイの一番の難問が、
答えを求められて突きつけられた感じです。
クナイにいづな。
各々の気持ちがはっきり表され、最終巻に続きます。
今回のおまけページは新キャラ紹介でした。
クナイ伝 2 (少年サンデーコミックス)
第二巻は、今後の布石。
忍者を狩る事を使命とするクナイは、善い忍者を発見してしまいます。
今まではその力で悪事を働く者ばかりでしたが、今度は違います。
使命の基、その老忍者と戦う彼ですが、その最中に他の忍者が現れて……。
そして、邪紅刀の兄弟にして邪悪な清白の登場。
こいつは、一般人を忍びにする力があり、
そして忍びにされた者は狂戦士と成り果てるのです。
清白が目をつけたのは、年の離れた仲の良い兄妹の兄の方。
忍びにされた彼は、命じられるままに妹を手にかけてしまい……。
どっちも泣けました。
今回のおまけは、後者で出た兄妹の話でした。
あと、この巻ではいづなの戦闘服姿が見れます。
全四巻中、唯一ここだけでしか見れません。