Yuki Kajiura LIVE 2008.07.31 [DVD]
楽曲は、ほとんどが2000年代前・中期のアニメ、ゲームのサウンドトラックからのものです。その中からボーカル入りだったサントラをボーカル+コーラスをメインにして再構築しています。そのため初見の人は、元はサウンドトラックだとわからないと思います。かといってポップスでもないし、不思議な音楽です。そうまさしく”音楽”なんだろう。音を聴いて楽しくなる、または、楽しく音を奏でる。ある意味単純明快なテーマに沿った音楽がこのDVDに収められています。
これらの楽曲がアニメやゲームの中でどういうイメージで使わたのかは、その作品を見ていないので、わからないのですが、特に1曲目から5曲目までの流れは、虚ろな世界の儚さをイメージさせる構成で非常に好きです。
それぞれの歌い手・奏者が奏でる音で、聴く人を魅せることが出来るそんな作品です。迷っている人は是非購入することをお勧めします。
劇場版 「空の境界」 伽藍の洞 【完全生産限定版】 [DVD]
40分弱と「空の境界」の章では尺は短い方ながら、その観終わっての満足感はいささかも劣ることのない「伽藍の洞」。出てくるキャラが極めて限定されているのも幸いして、濃厚なドラマにと今章はなっております。
「1人」になってしまった式の落ち込みとそこから立ち直っての飛翔のケレン味、そこに手を貸すことになる橙子さんのカッコ良さ、子犬と形容されていた幹也の式への健気さ、そのどれもが見応えがある繋がっている、見逃せないものがある!他には直死の魔眼の表現、髪がロングの式の可愛さ、戦闘シーンでの躍動感、幹也の傍目にも誠実さの伝わってくる描写などが観終わって印象に残りました。
前半と後半との静と動、その特徴的な場面の使い分けがとても良く、各キャラの描写も丁寧で秀逸で戦闘シーンは文句なし。原作を読んでいる人も読んでいない人も両方楽しめる、そんな作品に仕上がっていたと思います。
東京兄妹 [VHS]
”こんな兄妹は存在しないよな。”と思いながら、”でもいたらいいのにな。”と思いつつ見ました。
粟田 麗のデビュー主演作で、最近はお母さん役や学校の先生などの落ち着いた役を主に演じていますが、このときの演技は、可憐で透明感がある演技ができて素敵だと感じました。
少女から大人の女性になりつつある姿を、出すぎずにまたさりげなく自然に演じていたのには感心しました。
恋人が死んで家に戻ってきて、翌朝の朝食を作っている表情は、元の家を出る前の表情に戻っていたけれど、多少大人の女性の表情になっていた方がよかった野ではないかと思いましたが・・・・・。
ただし、市川 準監督の最後の演出(緒形 直人演ずる兄が、一旦帰宅しまた振り返ってしまうシーン)は、何か意図があっての演出だとは思いますが、
考えてみれば、兄の行く(帰る)場所はあの家しかないし、新しい恋人ができている様子もないので、また、妹が帰ってきてから月日もかなり流れているので、なにか心にもやもやがあることも考えられない。
演出としてはいらない物だったんじゃなかったのかなと感じてます。
なんにしても、この映画は粟田 麗抜きでは成立しない映画だと思います。
劇場版「空の境界」 殺人考察(前) 【完全生産限定版】 [DVD]
劇場版『空の境界』殺人考察(前)、この第2章は初々しいカップルがそこにあるのみ――と、一言で言うならそんな内容でしょうか。
式、幹也の高校生時代は、ただただ可愛くそして同時に不安定そのものです。
個人的ベストシーンは、やはり冒頭の『2人』の出会いのシーンになりますか。
ここの美しさは、そして――さは原作を読んでいるとひとしおです。
注目はやはりここでの幹也の目、『ヤラレた』のが傍目にも一目で分かりましたですね……。
劇中の凄惨に過ぎる殺人シーンは見る人を選び、派手な戦闘シーンもなくただただ静かな物語運びはこれまた見る人を選ぶでしょうが、『血溜まり、赤い和服、蜜柑、トマトサンド、竹林、そしてナイフ』といったものの醸し出す雰囲気と、式と織と幹也という3人が導くその道程はきっと観ている貴方の目を釘付けにしてくれることでしょう。
個人的には美術関係のきっちりさに拍手を、素人目にも世界観を形作る一助となっているのがありありと分かる珠玉の出来でした。
『空の境界』という作品の実質最初の物語、大いに楽しめましたです。
歴史秘話ヒストリア オリジナルサウンドトラック2
第1弾同様、素晴らしいサントラだと思います。
歴史秘話のタイトルにとてもマッチしている曲で溢れています。
梶浦さんならではのこの曲は聴いたら病みつきになります。
強いて言うなら、このサントラはゼノサーガやPandoraHeartsに近い感じですかね。