ふぞろいの林檎たち DVD-BOX
この作品が放映されてころは高校生でした。中井貴一さんがかっこよくてあこがれでした。そんな大学生にはなれませんでしたが。
劇中の学歴コンプレックスや人間関係が生々しく、当時は自分のことのようで正視できなかったので、27年目にしてDVDを購入しました。
俳優さんたちのみずみずしさ、演技のうまさに感心させられました。
酒屋の兄夫婦の愛が若者たちよりはるかに「大人」を感じさせるもので、最終回の小林薫さんがめちゃくちゃカッコよかったこと、ゆがんだ形でしか愛がなかった東大生のカップルも最後はふつうの愛に変化していったことなど、当時は気づけなかった発見がありました。
作品中では黒電話や赤電話が重要な小道具として登場しているが、石原真理子がやっていたように、当時は寮やアパートでは、ピンク電話の取り次ぎは当たり前であった。携帯やメールのなかった当時、待ち合わせでの行き違いは日常茶飯事で、寮やアパートに電話するのは相当の覚悟が必要かつ至難の技で、当然のことながら親や寮母、友人にはすぐばれました。(当時部屋に黒電話があるのは珍しかった)そのかわり周囲も親切・寛大で見て見ぬふりや取り次ぎ、援護射撃してくれる先輩もいて、人間関係そのものが濃厚だった気がします。
本作品中では、京都に電話するのに100円玉を使っていたので、まだテレホンカードすらなかったのかと、隔世の感を感じました。
かれらが社会の荒波に放り出される続編「2」も見てみたいです。本作品の続編ではやや風変わりな「3」「4」がDVD化されていないよう
ですが、やはり山田監督が完成度に不満をお持ちだからなのでしょうか。
バブル絶頂期アメリカから戻った石原真理子さんが柄本明演じる地上げ屋の愛人にされてて・・。というようなスゴイ内容でしたが。
ふぞろいの林檎たち 2 [DVD]
サザンオールスターズの曲が使用されたのも放映当時かなりの話題と人気を集めましたが、時間が経って改めてみますと、サザンの歌同様作品自体も古さを感じさせられませんでした。就職活動のエピソードが加わってくるのですが、大学生の視点で捉えられていて懐かしさすら感じてしまいます。卒業をなさって、今社会人となっている人が見ればきっとそう思うのではないかと思います。実社会の重みや澱みがわからない大学4年生の頃の自分の言った言葉を思いだすかもしれませんし、高橋ひとみさんに心を乱される中井貴一さんにいつかの自分をみつけるかもしれませんよ。本当に素晴らしい作品です。
ふぞろいの林檎たちII DVD-BOX 5巻セット
主人公達と同世代のせいもあり、当時からかなり入れ込んで見ていました。山田太一脚本の独特の台詞まわしが良かったですよね!今見ても全然古さを感じさせることなく、登場人物のひたむきさが伝わってくるドラマです。モラルは現代とずいぶん違っているけど、今の若者にも是非見て欲しいな。
ふぞろいな秘密
暴露本は芸能界への絶縁状とも言えますが、そういう覚悟で出版されたのでしょうし、
どうせ書くなら、とことん全てを実名で書いて欲しかったです。
本当書かれた男性芸能人たちは気の毒ですが、石原真理子も暴露本を書かなくては
いけないくらい生活に困っていたんだなと哀れさも感じました。