自治体格差が国を滅ぼす (集英社新書)
10の自治体を取り上げているが、紙幅の関係もあろうが、内容は薄い。
それぞれの自治体を取り上げた本も出版されているので、夕張の破綻から自治体運営に興味を持った人へのダイジェスト版として読まれたい。
とは言え、本書には書かれていない、多様で見過ごすことのできない問題点もあるので、本書を読んだだけでこれらの問題について語ると、恥をかくことになるだろう。
国民の行政に対する依存度の高さ、払税(納税にあらず!)者として“お任せ民主主義”ではなく、積極的に情報公開を求め、税金の使い道に関心を持つべき、などの指摘には頷けるのだが、問題・解決点とも殆ど具体的には触れられていないし、著者は行政職員として情報公開請求を行ったことすらあるのか?と疑問が残った。
税金のキモが2時間でわかる本
税金の本なのに、やわらかい紙と言葉遣いで、分かりやすく解説している。
コラムなども入れて、読者を飽きさせない工夫もしていて、良い。
ただ、少し範囲が広すぎる。
そのため、自分にとっては不必要な部分が多かった。
もしかしたら、薄く全ての税金の知識が欲しいという人には合っている内容なのかもしれない。