不信のとき (新潮文庫 あ 5-9)
恐い女の話を読みたかったら、是非お薦めします。特にサラリーマンの、家庭を持っていらっしゃる男性に。
「美味しそう」「良さそう」などの言葉には何の保証もありません。本当に美味しいか、よいか、はわかりません。でも世の中はその言葉で動いていることがよくあります。それは人にも当てはまります。ある男性が見て「優しそう」「良さそう」な女性が、その男性が思う優しさや良さを持っているとは限らない。でも、男性って、女性に対しては特に、見た目を信じて幻想を作りやすい性だと思うのです。
不信のとき〈上〉 (新潮文庫)
ドラマのほうを先に知っている、という人が多く、30年以上も前に有吉佐和子という人がこんな傑作を書きそれが元ネタになっていることを知っている人は少ないのじゃなかろうか。
私自身もきっかけが無ければ決して手に取るタイプの本ではなかったが、ひょんなことから手にし、30年たってもなお色褪せないその面白さに舌を巻いた。
筋は大まかにはドラマと似ているが、細かい設定や筋の流れでは少し違うところもある。
ドラマはとにかく恐怖をあおるような大げさな演技や演出で世間の主に女性受けするドロドロさを醸し出していたが、原作のほうはとても冷静で淡々とした語り口調で、男側、女側どちらにも与することがない。そのような作者の客観性が、読者に問題を投げかける形となって、いろんな読み方ができる小説だと思う。
とにかくものすごくよくできた小説で、テーマは俗世間的な「浮気」に間違いないのだが、夫婦愛や親子愛などを鮮やかに切り出す側面あり、ミステリーの側面あり、読ませる力が漲っている。上下巻に分かれ、決して短い小説ではないが、ページをめくる手が止まらず一気に読んでしまう。
夫婦には、夫婦の数だけ秘密や地雷があると思うけれど、この小説に描かれる秘密もまた、フィクション上だけでない、ありふれたものだ。だからこそ、特に女同士で、何と無く連帯感を持って「この本読んでみなよ」と交換したくなるような、恐ろしいリアルを持った本だった。
グッド・バイ・マイ・ラブ
『明日への光』がよかったので、聴いてみたんだが…。表題曲もなかなかだけど泉谷の春夏秋冬とか選曲渋杉(笑)で、発表当時15歳?凄いね!他のカバーも聴いてみたいですね。SOMEDAYとかすばらしい日々とかN.O.とかさらばシベリア鉄道とか。尾崎のI LOVE YOUは食傷気味ですので。太陽の破片とかなら可(笑)
3000キロの罠 [DVD]
九州で観光レジャー事業に力を入れている青年実業家が、義理の父に稚内のデパート社長にプレゼントする新車のギャランGTOの陸送を頼まれる。
裏日本征服のための視察にもなると快く引き受けたが、それは悪夢の始まりだった・・・
ストーリーは3000キロの道のりを走る途中で何度も事件に巻き込まれるロードムービー的な話です。
ちょっと???な展開もありますが、ニヒルな田宮二郎とオレンジのギャランGTOの組み合わせがかっこよくて最後まで飽きずに観ることが出来ました。
雪で覆われた狭い道路でのトラックとのバトルは迫力があり見てて冷や冷やしました。
まさかトラックを崖から落とすとは思いませんでしたので驚きました。
女優陣も主人公を付け回す謎の女を浜美枝が、崖から身を投げるのを助けられる女を加賀まり子が好演しております。
上記二人の大物女優もいいですが、最初に旅を共にすることになった黒村雪絵を演じた戸部夕子さんがチャーミングで印象に残りました。
ラストに黒幕がわかるのですが、その黒幕の後に出てくる某大物のシーンだけは蛇足に感じました。
そのシーンで田宮さんと監督が揉めたようなことも封入のチラシに書かれてましたが・・・
某大物出演の2分のために無理やり登場シーン作ったって感じでそこだけ違和感がありました。
このシーンで☆一個マイナスしときます(笑)
ダラダラと感想述べて来ましたが、田宮二郎とオレンジのギャランGTOは本当にかっこいいです。
これ見るだけでも買いだと思います。
不信のとき~ウーマン・ウォーズ~ DVDBOX
見ている内に、どんどん続きが見たくなるドラマ。
でも、あんまりいい設定でもない気がする。
浮気相手がバレるとか、子供ができてしまうとか、いろんな爆弾があるし、
ナレーションも独特でいい味出しているが、
それ以外の登場人物がどうもイマイチ。
あと、全何話と決まっていたなら、尚更、ストーリーの展開があんまりよくないかも。
最後の彼は悲惨だったな。
結局こういうドラマは男が捨てキャラにされて、女が残るんだ。。。
ドラマとしては見ていておもしろいが、内容はそんなによくない。