マシュランボー総集編 VOL1 [DVD]
『マシュランボー』とは恵まれなかった作品だと思う。
スポンサーや裏番組、加えて正統派過ぎる作風が当時は古臭く映った・・・。
しかし現在こういった“正統派”な作品が少なくなった現状を見てみると「もう一度マシュラと旅に出たい」と考えたくなる視聴者は多いだろう。
本DVDを契機に『マシュランボー』が再評価されることを切実に願う。
マシュランボー 1 (講談社コミックスボンボンデラックス)
2000年に放送された東映アニメ、マシュランボーの漫画バージョン。
アニメとは違ったストーリーで、キャラ、世界観など比べて読むととても面白い。
アニメを知っている方にもおすすめ。
マシュランボー コンプリートDVD
『マシュランボー』という作品は不遇な作品であったと思う。強力な裏番組、スポンサーの後ろ盾がない、そして何よりも「正統派」な作風が当時としては「古臭く」映ったことことだろうか、なぜなら正統派が徐々に消えゆく時代だったから・・・。
しかし「萌えアニメ」が蔓延している(筆者は萌えアニメを非難するつもりはない)現状において、正統派すぎるほど正統な作風が評価されたと信じる。それは放送当時から根強く支持し続けたファンが存在し、今回のDVD化が実現したことからも明らかである。
本作が“知る人ぞ知る“アニメから脱却することを願い本レビューを閉めよう。
マシュランボー総集編 VOL2 [DVD]
当時急激な路線変更に対し、第2部から登場したビンカに非難が投影されていたように思う。かくいう筆者も「余計なキャラクターが増えた」という印象だった。
今回DVDを視聴して印象が変わった。ビンカを中心に構成されているということもあるのだろうが、ビンカは無力ながら健気に生きる“人間”の代表であり、メインヒロイン・ヤクモの意志を受け継ぐに相応しいキャラクターであった。自分が視聴者として未熟であったことを痛感する。
今回の総集編2部作が『マシュランボー』の再評価につながると信じてこのレビュー閉めたいと思う。