ささやく夜
不思議なことに25年以上経つのに、このアナログ盤ジャケットを額にいれて飾り続けている。
捨てられないのである。
当時思わずジャケ買いしてしまった方も多いであろう美しくも切ないジャケットは、決して中身がハズレではなく大アタリの大名盤ということで保存してる方もいるでしょう。
カーラボノフ2枚目作品にして全曲駄曲無し、アンドリューやケニーとの息もデビュー作よりマッチしているし、何よりメロディが多彩。
リマスターは各楽器よりもカーラ自身の歌が強調された感が強い。
紙ジャケもまた飾って嬉し美し愛しいなり。
Karla Bonoff
寡作で知られる、と書いたって誰のことだかわかりませんが、このカーラ・ボノフも寡作の人に数えられる十分な資格を有していると思います。本作は77年のデビュー作であり、「ベスト」では「ニュー・ワールド」を最高傑作とし、それはそれで構わないのですが、30年近く愛聴してきたファンのひとりとして言わせてもらえば、馴染みや思い入れの強い曲が最も多く収録されているのは間違いなくこのファーストだと断言できます。しかし、どのアルバムを見てもわかるように自作に過剰に拘らないとかバックのメンバーがほぼ不動とか、結局彼女の音楽というのは登場してきた時点ですでに完成されたものだったんですよね。