喪男の社会学入門 (アフタヌーンKC)
アフタヌーンKCから出版されてますが、
およそ6割ぐらいは著者二人の対談で
漫画の部分は4割ぐらいかと思います
(正確に集計したわけではありません)
私が読んだ限りでは、社会学とは
自明とされていること(例えば性別は男/女のみである)を
疑うことで、自己を相対化することと理解したのですが
それって、かなり主観が入ってしまう気がする
フェミニズム
ジェンダー
非実在青少年
ポストモダン
ロスト・ジェネレーション
などについて語られます
ちなみに、あまりネット文化に詳しくないので
初めて「喪男」という言葉をしりました
カラスヤサトシ(2) (アフタヌーンKC)
残念ながら1巻のほうがおもしろいです。2巻はT田の内容が多すぎます。作者が自分のちょっと痛いところ(他に同じことやっている人がいたとしても決して人には言わないこと)を赤裸々に告白するのがおもしろいスタイルだったと思います。
おのぼり物語 (バンブー・コミックス)
自分も似たようなところがあるので、とても感情移入して読んだ。
作者が大阪から東京に上京してきたときの自伝だが、
きらびやかな成功物語でも悲惨な失敗物語でもなく、
日常のささいなことを、美化せず、誇張せず、ありのままに描いている。
でも、なんだか静かに心に残る作品だった。
決して大笑いではないけれども、ギャグ作家だけあって、
小さなところでクスクス笑える。
どれもすごくバカらしいけど、愛おしくなるような笑い。
家族にまつわるエピソードではジーンときたり、
カエルの美声(?)に聞き入るシュールでセンチなシーンもあったり、
とにかく一過性ではない、読み応えを感じた。
章ごとに見開きで挿入される
東京の風景(井之頭池、上野パンダ像、田無タワーなど)は、
物哀しくてなんだか映画のワンシーンみたい。