図解 自分の気持ちをきちんと「伝える」技術―人間関係がラクになる自己カウンセリングのすすめ
私自身、精神疾患に罹り、通院療養しています。
あるカウンセラーに薦められて読んでみました。
カウンセラーの平木典子先生の書かれた本の中で、図解入りで大変読みやすかったと思います。
私自身、自分勝手に作った非合理的な思い込みに囚われていたため、うまく自分を表現できずにいました。
これが、今、私が病気になっている原因の一つではないかという事に気付かされました。
この本は人間関係をよりよくするための自己表現について大変分かりやすく書いてあり、
この中で適切な自己表現というものを初めて学びました。
大変依存的な言い方かもしれませんが、学校でこういう事を基本的なコミュニケーション
方法として教えてくれる授業があったらよかったなあと思いました。
これからアサーションについてもっと学びたいと思いました。
アサーショントレーニング―さわやかな「自己表現」のために
かなり前に読んだのですが、年に何回か
手にとって読み返すことがよくあります。
何度も読み返せるほど、内容もわかりやすく、
分量も適切な、いい本です。
アサーションは、自己表現や自己主張だけではありません。
アサーションは単なるコミュニケーションのツールとしてだけではなく
自分の生きたい人生を歩むための「生き方」そのものだと思います。
アサーションな生き方、考え方、こそが自由と責任のある人生を創るのだと知りました。
以前、最初に読んだとき、その部分に感動したのを覚えています。
平木先生、グループワーク等でお会いしたことがありますが、
優しそうなおばあちゃんでした。
以下は、この本のエッセンスです。
アサーション権を持っていることを自覚し、
非合理的思い込みを捨てることが大事なようです。
●アサーション権
1.私たちは、誰からも尊重され、大切にしてもらう権利がある。
2.私たちは誰もが、他人の期待に応えるかどうかなど、自分の行動を決め、それを表現し、
その結果について責任をもつ権利がある
(自分自身についての最終判断権を持っている)。
3.私たちは誰でも過ちをし、それに責任を持つ権利がある。
4.私たちには、支払いに見合ったものを得る権利がある。
5.私たちには、自己主張をしない権利もある。
●非合理的思い込み
1.人は誰からも愛され、常に受け入れられるようであらねばならぬ。
2.人は完全を期すべきで、失敗をしてはならない。
3.思い通りにことが運ばないのは致命的なことだ
4.人を傷つけるのはよくない。だから人を傷つけるような人は責められるべきである。
5.危険で、恐怖を起こさせるようなものに向かうと、不安になり、何もできなくなる。
改訂版 アサーション・トレーニング ―さわやかな〈自己表現〉のために
taiyaki#80
「アサーション」は未だ市民権を得ていない言葉ですが、伝えたいことを自分らしく相手に伝え、
自分だけでなく相手も尊重するためのコミュニケーションのことを言います。
わたしはこの本を読んで、しっかりした自己主張を学ぶことができました。
とくに参考になったのは第5章「言葉以外のアサーション」で、目から鱗が落ちた気がします。
初版が93年のロングセラーで、この本は改訂版なんだそうです。
人間関係の築き方で悩んでいる人、コミュニケーションで悩む人の必読書だと思いました。
気づきの多い本だと思いますので、ぜひ読んでみて下さい。