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The Ig Nobel Prizes
子供の頃抱いた、他人には黙殺されてしまいそうな、
ちょっと変わった(と思われていたであろう)疑問が
結構ありました。
或いは自分の子供が突然投げかけてくる、回答に
悩んでしまうような突飛な質問があります。
そういう、ちょっとした疑問の種をスケールを大きくして、
真剣に研究している人がいて、それを称える賞があるとは、
なんとも喜ばしく思います。
しかも賞の名に”ノーベル賞”という冠付きってのがいいです。
”研究”に対するイメージが柔らかくなった気がします。
こういう人達がいないと”研究”は成り立たないと思います。
まあ、人により好みは分かれると思いますが、
例えば”偉人伝笑伝?”的な感じで手にとってみてはいかがでしょうか。
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エクストラバージンオリーブオイル DAURO 500ml.
まずはフランスパンなどにつけて食べるのがおススメです。
その香りと風味に目からウロコです。
オリーブオイル特有の苦味が全くありません。
はじめての出会いはスペイン料理店でした、料理が出てくる前に
パンとDAUROが運ばれてきて一口食べたら夢中でパクパク・・・
メインが出る頃にはちょっとお腹がいっぱいになってしまうほど。
どうしても家でも食べてみたくなって探し求めてココでめぐりあえました。
クリスマスの贈り物と自宅用に数本注文しましたが、我が家の定番になることは
間違いありません。バターをやめて毎朝DAUROです。もう他のオリーブオイルでは
我慢ができません。
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ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)
科学者の数多いエピソード集のなかで、間違いなく最高の本。どころか、ぼくが今まで読んだ中でいちばん好きな本だ。思い出してみると、自分も大きくなったらファインマンに会えるもんかと期待していたのに、後にすでに亡くなってることを知ってすごくがっかりしたっけ。あ、それ以前に、ファインマンに会えるような仕事してないけど。
本書の構成はエピソードをまとめたものになっているので、ストーリーを追ってどうこうレビューするのは難しい。しかし内容は一貫している。ファインマンは、科学的に正直で、イタズラが好きで、人生を楽しむ達人だったってこと。
エピソードのジャンルはもうホントに雑多。ノーベル賞受賞みたいなどうしてもお堅くなる話はちょっとだけで、本書の大半は、ドラマーや金庫破りになってみたりとか、(タモリの四カ国語マージャンみたいな)なんちゃってイタリア語で挨拶をしてそれが不思議と通じちゃったり、バーでなんとか女の子とうまいことにならないか四苦八苦してみたりとかする話。どのエピソード一つ取ってみても手放しにおもしろくて、ぼくもかくありたいもんだ、と思うほかない。
ちなみにこの本、ファインマン自身が書いたわけではない。口述したテープをほかのひとが編集してまとめたものだ。ファインマンマニアは、その口述したテープがCDになって売られてるので(検索サイトで調べるとすぐ出てくる)、聞いてみるとおもしろいかも。ぼくは、笑いながら語るファインマンの肉声もさることながら、10年も前に読んだ本のエピソードに出てきたボンゴドラムの演奏に耳を傾けているうちに、なんか不思議な気分になった。
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プロフェッサー [DVD]
「アラン・リックマン大好き♪」で思わず購入したDVD。日本未公開映画で、日本語字幕付DVDに
なるのは珍しく(これも「ハリー・ポッター効果」かも)、ワクワクドキドキでゲットしました。
全編に流れる音楽が印象的で、不安と期待を効果的に高めている。アラン・リックマンはこれ以上
ないというぐらいイヤな性格の教授を怪演、犯罪精神科医の妻、腹に一物ありそうなその同僚の刑事、
カニバリズムに興味を持つ一人息子に、怪しげな詩の朗読会で知り合う美女、精神障害のありそうな
ご近所さんやA評価欲しさに教授と関係を持つ学生などなど、周辺も一癖も二癖もあれば、毒気も
たっぷり、という人間関係の中、ノーベル賞を受賞した教授の賞金200万ドルをめぐって、一人息子が
誘拐されることから、話はどんどん進んでいく。
そのスピーディなこと、身代金受け取りのユニークな方法、屈折した誘拐犯や仲間の切れ味のいい
行動と計画、ちょっとしたシーンがあとあと重要な意味を含む伏線、とあれよあれよという間に話が
進んだかと思うと、意外な方向に話は展開し始める。そして、200万ドルを手にするのはいったい誰か、
後日談にも含みを持たせて秀逸な作品。
とはいえ、アクの強さ満杯なので楽しめない人もいそう。刺激的で奇妙なテイストの、今までにない
タイプの映画を楽しみたい人、アラン・リックマンのファンにはぜひお奨めします♪
もちろん、他の出演者も芸達者揃い、それぞれのファンの方も必見です。
ただ、作品は「文句なし」なのですが、その他収録に異議アリ! 日本語プロモーション映像はともかく、
「新作DVD紹介」は全く不要。これでインタビューや出演者紹介があれば、★5どころか★6でも★7
でも付けたいところ。メイキングやインタビュー満載の特別版がぜひ欲しい♪
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世界で一番美しい元素図鑑
元素の網羅的な「ポートレート」というコピーが、本当にぴったり。
自分には縁がないと思っていた元素のひとつひとつが、愛しいかけがえのない存在に感じられる。
作者のセオドア・グレイ氏は、優れた科学者・クリエーターなだけでなく、言葉の魔術師でもあるのだろう。目のつけどころと文章が、とにかくおもしろい。
いつも手もとに置きたい一冊だ。元素という宇宙の根源に思いを馳せることほど、心安らぐことはないと思うから。