スピード・アキュラシー&アーテ [VHS]
ヴィニー・ムーアはネオクラシカルなギタリストの一派として知られていますが、実際にはジャズ/フュージョンの影響が強く見られるギタリストです。
このビデオでは、基礎的なピッキング練習/ダイヤトニックコードの解説/モードの解説/レガートフレーズの紹介、を中心に構成されています。又、1st/2ndソロアルバムからのフレーズも、所々で説明されているので、ファンには嬉しい限り。
自分のプレイにフュージョン的な要素を取り込もうと思われているギタリストの方には、非常に参考になると思います。
アドバンス・リードギター・テク [VHS]
まず、最初のデモ演奏の音のクリーンさ/正確さ/速さに圧倒されます。ポール・ギルバートやイングヴェイのような攻撃的なフレージングではなく、歪の少ない丸みのある音で、メロディックなフレーズを連打してくれます。
レクチャー内容は基礎を固める事に重点が置かれており、クロマチックスケールを使ったエクササイズ等が中心になっています。所々でセオリーの解説や、ソロアルバムで使用したフレーズの説明等も行っています。
華やかなテクニックよりも、音楽をする上での基本的なテクニックを磨く点にフォーカスを置いているので、人によっては退屈に感じるかもしれません。ただ、ジョン・ペトルーチの教則ビデオを見て練習しているような方であれば、毎日の練習フレーズに付け加えたくなるようなエクササイズが見つかるのではないでしょうか。
マインズ・アイ(紙ジャケット仕様)
発売から20年たった今聞いても新鮮なアルバム。当時はP・ギルバート、T・マカパイン、D・チャステインと合わせて、早弾き四天王と言われたが、流れるようなフレーズ、美しいピッキングなど、ギタリストとしての力量では文句無くナンバーワン。バックメンバーの演奏も素晴らしく、その後ブルージーになっていくヴィニーのアルバムの中では、一番ネオクラシカルな一枚。
ザ・メイズ(紙ジャケット仕様)
ホントに彼は引き出しが多いですね(^^)
ネオクラに留まらず、さまざまなジャンルの曲に対応できる
彼のセンスがこのアルバムで確認できます。
速弾きに関しては言うまでもない正確さ(笑)
歪みも程よくインストとしては非常に聞きやすい出来じゃないでしょうか?
私個人の好みだと8曲目のRainがお気に入りですね♪
ギタリストの方はもちろん、
ネオクラ好きの方は必聴の一枚です!
スモーク・オン・ザ・ウォーター~ア・トリビュート・トゥ・ディープ・パープル~(紙ジャケット仕様)
速弾きギタリスト発掘人のMike VarneyプロデュースによるDeep Purpleへの トリビュートアルバムで初盤は1994年発売。
何故か今頃になって紙ジャケットでの再発盤。収録曲と演奏者は下記の通りです。
1.Speed King / Kelly Keeling & Yngwie Malmsteen
2.Space Truckin' / Kip Winger & Tony Macalpine
3.Stormbringer / John Norum & Glenn Hughes
4.Rat Bat Blue / Ritchie Kotzen
5.Lazy / Yngwie Malmsteen & Joe Lynn Turner
6.Maybe I'm A Leo / Paul Gilbert
7.Smoke On The Water / Robert Mason & Russ Parrish
8.Fireball / Don Dokken & Reb Beach
9.Hush / Jeff Scott Soto & Mike Varney
10.Woman From Tokyo / Tony Harnell & Vinnie Moore
しかし、この組み合わせみると以前に組んだことがあるか後に組むことになるメンバーが多いぞ。JohnとGlennしかり、Rebは一時的だがこの後Dokkenに加入したし、5曲目なんてKey.がJens JohanssonだからRising Forceの再現ですよ? 実際には顔を合わせてないだろうけど。
Yngwieは"Speed King "なんて選曲が彼らしいですね・・・。大方の予想通り、好き勝手に弾いています。彼にとってカバー曲なんて意味がない。(笑) 対照的に比較的原曲に忠実なのがJohn Norum。Glennとのコンビで粘っこいプレイを聴かせてくれます。驚いたのはRitchie KotzenとPaul Gilbert。それぞれGt.以外にVo.をとっています。なかなかうまい。ただ残念なことに全体のサウンドは立体感がなく浅く薄っぺらな感じ。また一部の曲で微妙にtempoが遅く、グルーヴ感を損ねていると思う。
凄い面子が揃っていて元メンバーもいる。だけどなんというか無味無臭な作品に仕上がっている。これらは演奏者ではなく、プロデューサーのMike Varneyの責任ではないだろうか。私はDeep PurpleフォロワーであるYngwieやEuropeを聴いてきたのでこの評価だが、リアルタイムでDeep Purple(現在も活動しているけど)を聴いてきた世代の方はもっと厳しい評価をするのではないか?