戦国自衛隊 [DVD]
まずリメイク版の戦国自衛隊よりおもしろいのはいうまでもない。戦国時代の厳しさ、命のもろさがしっかりとビジョン化されている映画だと思います。特に最期の自衛隊全滅シーンがなんともはかなく切ない。今時の映画ならもとの時代へと戻れりハッピーエンドというみえみえのものだが、この作品はバットエンドならではのハッピーエンドとゆー感じである。ちなみにかまやつも出演。
魔王街 サディスティック・シティ [DVD]
田口トモロヲ主演のエロチックモダンホラー(何故かラストのクレジットは秋乃桜子についで2番目だったが)。20数年ぶりに友人(白竜)に出会った田口。白竜の女(近藤理枝)をあてがわれる。何かに火がついた田口は会社の女子社員である秋乃桜子と関係を持つが、白竜が彼女との関係を要求。しかし田口は自分の妻(広田玲央名)を差し出した・・・。友情出演で椎名桔平が1シーン出ているとのこと。広田玲央名のみヌードシーンはなし。秋乃桜子は胸をよくもまれていた。
戦国自衛隊 関ヶ原の戦い [DVD]
TV版のDVD化なんですが、「1549」よりも遥かに面白いし、また自衛隊全面協力のよさもこちらが出てます。キャストも、ほんとにどちらが劇場版と頭を傾げたくなるように豪華。半村良の「戦国自衛隊」が好きな方には、この作品は充分に鑑賞できる快作です。
ストーリーは半村良原作に近い雰囲気。タイムスリップしてしまった自衛隊の命運はといった至極シンプルなものです。
自衛隊装備は劇場版「1549」に比べると若干旧式(たとえば戦車、90式ではなく、本作は74式戦車)が用いられているのですが、そのためふんだんにアクションに使われており、オリジナルの図式、戦国兵VS現代兵器と言った、まさにこの作品の主要なポイントをきっちりと決めており、本当に劇場版での不満を一掃してくれました。
にしても渡部の戦略は無茶苦茶であれでは壊滅するも仕方ないと思いうかたも多いと思いますが、そもそも圧倒的物量の戦国武将に戦略もクソもないもので、武器燃料が限られているあの程度の小隊では、歴史を変えることは難しいでしょうねえ(笑)。
獣人伝説 (ハルキ文庫)
最初は正義の味方として賞賛された主人公の立場がだんだんとずれてしまい、世間から見た正邪が逆転するような皮肉な仕掛けを持つ話だ。この伝説シリーズでは全体的に条件が変われば立場が反転してしまうことがうまく使われている。
モチーフである「神」と「悪魔」の誕生については、著者の宇宙観や思想が深く反映されていて、面白い。なかなか斬新な発想である。永井豪「デビルマン」とならぶ、非西欧、非キリスト文化における「神と悪魔」テーマの傑作だと思う。